図は福間女流五冠が歩を払いながら△３四飛と飛車を逃がした局面です。△３七歩成があるので、先手は忙しい局面です。△５四飛もあるので、後手がさばけてきました。
先手は歩切れで、細かい攻めが利かないです。


（初手を指す福間香奈女流五冠）

（翔）

図の▲３五歩で中井女流六段は持ち時間を使いきりました。ここからは１手60秒未満で指す必要があります。この▲３五歩は△同飛なら▲４六馬△３九歩成▲７四桂△９二玉に▲３五馬と飛車を取るのが厳しい手になります。△３五同角と取りそうです。


（昼食休憩明けの中井広恵女流六段）

（翔）

中井女流六段の持ち時間が切れてから福間女流五冠の攻めが止まらなくなり、急転直下で後手が勝勢になっています。

（翔）

第18期マイナビ女子オープン本戦トーナメント１回戦の福間香奈女流五冠－中井広恵女流六段は112手で福間女流五冠が勝ちました。終局時刻は16時39分。消費時間は☗中井３時間０分、☖福間２時間42分（持ち時間各３時間、チェスクロック使用、使いきると１手60秒未満の秒読み）。
勝った福間女流五冠は準々決勝で伊藤沙恵女流四段－石本さくら女流二段の勝者と対戦します。

（翔）

（準々決勝に進出した福間香奈女流五冠）

（敗れた中井広恵女流六段）

（感想戦）

（翔）