（清水の揮毫した扇子）

「一歩氷心（いっぽひょうしん）」

氷心とは透きとおるような清い心のこと。一歩一歩大切に進む、清い気持ちを意味します。

（甲斐の揮毫した扇子）

「行雲流水（こううんりゅうすい）」

14時30分過ぎの局面、先手は金桂得になっています。

「あまり金桂得って聞いたことないですね。金桂って飛車１枚分ですからねぇ」と門倉四段。

両者指し手が早くなってきました。

（野辺）

14時50分ごろの局面。

「ここで何かいい手があれば、そのまま決まりそうです」と門倉四段。

清水女流六段は"いい手"を探しているようで、手が止まっています。

（野辺）

（片上大輔六段、上田初美女王が中継室を訪れた）

３人で72手目△９九角成から▲９三歩△同香と進んだ局面を検討しています。

門倉四段「これどうやって決めるんですかね」

片上六段「うーん、迷って▲８八銀が清水流に思えますね」

門倉四段「なるほど」

片上六段「でも俺この前、この局面から先手にさらに銀を１枚渡しているような将棋を逆転負けしたよ」

上田女王「ええー」

先手が優勢のようですが、逆転の目がないわけではないようです。

片上六段「しかしあれだね、女王はすっかり女王になっちゃったね」

上田女王「何ですかそれ、この前も他の人に言われたんですけど（笑）」

果たして上田女王に挑戦するのは誰になるのでしょうか。

（野辺）

図は15時20分ごろの局面。

ここから△８七と▲７五角△８四銀の進行が検討されていますが、

「でもこれは先手もちょっと嫌ですね。もしかすると逆転している可能性も......？」と門倉四段。

（野辺）