2012年７月24日18時に第５期マイナビ女子オープン女王就位式が行われました。
写真を中心にレポートいたします。

（中川社長のあいさつ）

（谷川専務理事のあいさつ）

（石橋代表理事のあいさつ）

（優勝杯を持つ上田女王）


（賞金目録）


（日本将棋連盟から授与された就位状）


（日本女子プロ将棋協会から授与された就位状）


（謝辞を述べる上田初美女王）
「皆さまお忙しいところ、たくさんの方々にお集まりいただきありがとうございます。ご遠方から来ていただいた方も多く、ありがとうございます。去年に続いて皆さまの顔を拝見できることをうれしく思います。
簡単ですが、本シリーズを振り返ってみたいと思います。今回初めて防衛戦を迎えたのですが、挑戦者はなんと年下の、しかも女流棋士になって間もない長谷川優貴さんでした。トーナメント表を見て、もしかしてと思いましたが、やはり自分の中で驚きと戸惑いが少なからずあったと思います。
第１局を迎えたのは神戸市の相楽園会館でした。神戸市は長谷川さんがほぼホームですがが、私も何度も訪れさせていただき、暖かい場所だなとていいところだなと感じて対局に臨みました。相楽園会館は緑豊かで心を落ち着けて迎えられたのではないかと思います。中盤で少しいいかなと思ったところで、長谷川さんに力を発揮されて、とても焦ってしまったことを覚えています。
第２局は天童市で対局でした。本当は昨年予定されていましたが、東日本大震災によって中止になったため２年越しの開催になりました、天童は普段からイベントなどで親しみを感じている場所、そして、お世話になっている方々の目の前で対局できることはうれしいものだと将棋を指す幸せを感じました。
２連勝で迎えたのは第３局は神奈川県の陣屋です。陣屋は昨年挑戦者として行き、第１局で指しました。私にとって、マイナビ番勝負の始まりの場所で、そこで防衛できればどんなに素敵なことだろうと、ここは絶対に勝ちたいと思っていました。
結果としては３連勝とこれ以上にないうれしい結果が残りましたが、内容的には３局とも苦しい時間が多く、ジッと我慢する手を指さねばならない場面が何度もありました。それを指せたことは、現地に応援に来ていただいた方や遠方から声援を送って下さる方がいるから、チャンスを狙うことができたと思います。五番勝負を、多くの企業や地元の方々にお世話になった。皆さまのご協力があって対局が実現しているのだと感じます。今後も将棋界を暖かく見守っていただければうれしく思います。
株式会社マイナビさまには日頃から、多大なるご協力ご理解をしていただいてありがとうございます。女王を名乗らせていただいている１年間。タイトル戦に出て、このようなごあいさつさせていただくなかで、さまざま方から『貫録がついた』と表現していただくことが多くなりました。本当にマイナビ女子オープンは私にとって成長させてくれている棋戦です。第１期は１回戦負け、次は２回戦、第３期は３回戦負けと一つ少しずつ進んできた中で、いまの上田初美があるのかなと感じています。今後ともマイナビさまには将棋界へご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
個人的なことですが、師匠の伊藤果七段に去年防衛できたら、あいさつするとおっしゃっていました。こうして師匠のあいさつを聞けるのは弟子にとってうれしいことです。今後ともどうぞよろしくお願いします（笑）。
最後になりますが、本日ご臨席いただいた皆様、全国の将棋ファンの皆さまに心より感謝を申し上げて、私のあいさつにさせていただきます。ありがとうございました」


（関根紀代子・日本将棋連盟女流棋士会会長が乾杯の音頭を取った）