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（控室に差し入れられたお菓子。大分県の銘菓だ）
（主催者のマイナビは将棋世界の販売元でもある。明日発売の３月号も差し入れられた）
（八雲）
解説の中村太地五段に「いまの形勢を一言で表現すると？」という質問をしました。
「清水さんの徹底した粘りで形勢は混沌としてきているのは確かです。しかし、先手がピンチを迎えた、と思うたびに長谷川さんが好手で盛り返しています。差は広がらないものの、僅かなリードを『老獪な指し回し』で保ち続けている、という印象を受けます。しかし、これを勝ち切ったら相当強いですよ」（中村太地五段）
（八雲）
（青野九段と継ぎ盤を挟み、真剣な表情で検討する上田初美女王。数十分後には防衛戦の相手が決まる。女王の心中は果たして）
（八雲）
図は後手が５五の馬で△４六馬と飛車を取り、▲同馬と応じたところ。
「もともと８六にあった飛車と、（絶好の位置の）５五馬が交換になった理屈です。これははっきり先手が優勢になったと思います」（中村太地五段）
清水女流六段はすでに１分将棋。長谷川女流初段は17分ほど時間を残しています。
（八雲）
図の局面で控室では「先手勝勢」と断定されていました。
「もう負ける形がない。△２六桂に例えば▲２七銀△１八桂成▲同香で後手からはもう攻めがありません。よほどの事件が起きない限り先手勝ちです」（青野九段、中村五段）
と言われていたのですが、ここで長谷川女流初段が指した▲４四銀の評判がよくありません。
「これは△３八桂成▲同玉△４九竜▲２八玉△２一玉でまだまだわからない。１分将棋の清水さんがこの一瞬のチャンスに反応できれば......」（中村五段）
（八雲）