[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

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(カメラによる、15時15分頃の盤面。△4一飛が意外な一手だったか、清水女流王将は再び時間を使って考えている)

(文)

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(△5八成銀(90手目)を着手する熊倉女流初段)

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上の図は15時40分頃の局面。△5八成銀に対し、清水女流王将は▲3六飛と引いた。▲3七歩(89手目)~▲3六飛と、2六の角にプレッシャーをかけるのがなかなか思いつかない順。相手の飛角両方の働きを奪って、じわじわと優位を拡大していこうという狙いだ。「目のつけどころが違う」と唸らさせられる指し回しである。ここに来て控え室の空気は「先手持ち」に。
両者の持ち時間が少なくなり、局面は佳境を迎えようとしている。

(文)

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上の図は16時10分頃の局面。清水女流王将は▲4三金(103手目)と飛車成りを急いだが、以下△6二飛(108手目=図)まで進んでみると、後手が盛り返した印象。隠居していた後手の飛車がいつの間にか活躍し、「5七と」の存在が光る。控え室では「先手変調では?」の声。

(文)

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上の図は16時30分頃の局面。▲5五角(115手目)に対し、△4六角と鋭い切り返しが入った。盤上から角がいなくなれば、後手からは△6六金と張り付く手が必至級の厳しさ。先手が▲6一飛や▲3一飛と2枚飛車で攻めても、後手玉は(1)△7一歩と受ける手、(2)放置しても△9三玉と逃げる余地がありすぐには寄らない。形勢は後手優勢のようだ。
熊倉女流初段、このまま押し切って第一人者相手に初勝利を挙げるか。それとも清水女流王将が粘りを見せて混沌とした局面に持っていくのか。

(文)

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図の△8五歩を見て清水女流王将が投了を告げた。終局時刻は16時55分、消費時間は両者ともに3時間。投了図以下、先手玉は即詰みとなる。

(1)▲9六玉は△9五銀▲8七玉△8六銀▲9八玉△9七歩▲同桂△同銀成▲同玉△8六金▲8八玉△7七金打▲8九玉△7八と▲9八玉△8八とまで。
(2)▲8四香(飛)は△同角▲同玉△8三金▲9五玉△9一香(飛)まで。
(3)▲8四角は△同角▲同玉△7三角▲7四玉△8四金まで。
(4)▲8四金は△同角▲同玉△8三金▲9五玉△8四金打▲9六玉△9五銀以下、(1)と同様の筋で詰む。

勝利した熊倉女流初段は、2回戦で矢内理絵子女流四段-中村真梨花女流二段戦の勝者と対戦する。

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(詰みを読み切り、△9五香(130手目)を着手する熊倉女流初段)

(文)