15時35分頃△７三角と引いた局面。ここで角を活用する▲５六歩が
飛車あたりとなる。銀・桂交換の駒得で、玉形もしっかりしている先手
が指しやすいとの評判

（吟）

△４六歩と矢内が打った局面。▲３八金引は△３六桂～△４七歩成がある
ため▲３六金しかない。先手陣も乱れており混戦となった。先手は８七の銀
がうまく使えるかどうかがカギとなりそうだ。

（吟）

矢内の師匠、関根茂九段の夫人である関根紀代子女流五段も
心配そうに局面を見つめている

立会人の深浦王位も真剣な視線を検討の盤にとばしている

（吟）

図の△４七歩成で矢内は一手60秒未満の秒読み将棋となった。
▲同銀△３五歩▲４六金△４五歩で先手の金は助からない。
甲斐の残り時間もあとわずかだ

（吟）

図の▲６六銀のぶつけに「感触が良い、味が良い」との声が控え室に
とんだ。遊んでいた懸案の銀だっただけに捌けたの大きい。
これで再び先手ペースのようだ。しかし両者とも秒読みだけに、まだま
だ目の離せない展開となっている

（吟）