１図は飛車が当たっていますが、矢内女流四段は▲５二角成と踏み込みました。

△２八とと飛車を取ったらどうなるか。以下▲４五角△２八と▲４五角△６二銀▲５四金△同金▲６二馬のような、一気の寄せがあったのかもしれません。

２図で飯野女流２級は△２二飛と引きました。しばらく辛抱する方針のようです。

（対局再開後の飯野女流２級）

（紋蛇）

１図は△３七歩と手裏剣を放った局面。矢内女流四段は▲３七同飛△４六銀▲３八飛と、▲４七歩の銀取りを見せて対応しました。飯野女流２級もいろいろ技を駆使しましたが、２図で先手が角銀交換に成功。矢内女流四段が落ち着いた指し回しを見せました。

（対局再開後の矢内女流四段）

（紋蛇）

飯野女流２級は、▲３八飛に△5三角と受けました。▲３一飛成を消しながら△２四歩を狙ったものと思われます。対する矢内女流四段は▲３四角と打ちました。

次に▲４三角成があります。しかし△４二飛は▲２三角成があるので、後手は△５二金と受けるしかありません。以下▲６七角△２四歩▲３六銀と進みました。

先手は積極的に銀をぶつけて、激しい戦いにしようとしています。先手は玉形がコンパクトなことに加え、△２五歩に▲２三歩とたたけるのが強み。▲３四角～▲６七角が、後手の玉形を乱しながら２筋逆襲を防ぐ手となりました。片上大輔六段は先手持ちとのことです。

（対局が再開され、矢内女流四段はすぐに銀をぶつけた）

（前傾姿勢の飯野愛女流２級）

（矢内は悠然と構えている。対照的な対局姿勢だ）

（紋蛇）

（互いにひねった角を打った）

（消費時間はほぼ互角）

（ともにマイナビカップを使っている）

（紋蛇）