盤上は難解な中盤戦が続いています。図は里見女流四冠が△９五歩と端を攻めた局面。先手陣は６筋の駒が壁なので、９筋で戦果を上げれば先手玉の寄せが見えてきます。

棋士室では▲６四銀△９六歩▲６三銀不成△９七歩成▲６二銀不成△８六桂▲同金△同銀▲７一銀打△９三玉の変化が検討されており、詰む、詰まないが絡む一手争いの終盤戦になりそうです。

（夏芽）

時刻は14時30分を回り、図は大島女流初段が▲６三銀と打ち込んだ局面。棋士室では「積極的な手」との声があり、△５四飛なら▲６二銀成△同金▲５四桂の順で先手の攻めが続きそうです。大島女流初段は、この銀打ちに16分を使い、残りは45分になりました。

（2023年の公式戦最終日。盤上は力のこもった攻防が続いている）

（夏芽）

図は大島女流初段が▲４六桂と打った局面。△６三銀なら▲４五馬と引くのが先手の狙いですが、打った桂がそのまま残ってしまう可能性もあり、一長一短ある桂打ちのようです。

（夏芽）

再開後、大島女流初段は飛車角交換の順に踏み込み、香得になりました。しかし、その直後に里見女流四冠が打った△８五銀が角頭を狙った反撃。次の△７六銀が受けにくく、▲８八桂だと先手の８筋が壁になるので、大きな利かしになります。大島女流初段の受けに注目です。

（夏芽）

（両者とも12時30分には席に戻っていた）

（次は里見女流四冠の手番）

（大島女流初段からは時折ため息が聞こえた）

（昼食休憩の時点での残り時間）

（再開後、里見女流四冠が少し時間を使って△３三歩を打つ）

（このあとは終局まで休みなく指し継がれる）

（夏芽）