[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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終局直後にインタビューがありました。


(勝った福間香奈女流五冠は3期ぶりの挑戦)

――得意の中飛車から快調に攻めて見事に勝たれた印象ですが、どう感じたか。

福間 出だしがちょっと珍しい進行だったので、1手1手考えながら指していました。うまく先攻できる形になったかなと思います。

――どのあたりで手応えを感じたか。

福間 ▲5三香(89手目)と打ったところで、手がなければと感じていました。

――マイナビ女子の挑戦は3期ぶりになります。意気込みは。

福間 自分の力を出しきれるように精一杯、頑張りたいと思います。


(敗れた加藤桃子女流四段)

――序盤の△6二銀(2手目)や角道を開けないなど工夫の立ち上がりでしたが、そのあたりの準備はいかがだったか。

加藤 以前から指しているので、そんなに工夫ではなかったと思います。

――駒がぶつかったあたりの感触は。

加藤 互角だと思っていて指していた局面もあったので、どのあたりで間違えたのか分からない。△7五銀(50手目)と出たのがバランスを崩した感じがしたり、△8五歩(44手目)と打つタイミングだったり、難しかったなと思います。



(胡桃)



119手で、福間女流五冠が加藤女流四段をくだしました。終局時刻は16時17分。消費時間は▲福間2時間45分、△加藤2時間50分(チェスクロック使用)。勝った福間女流五冠は、西山朋佳女王への挑戦権を獲得しました。五番勝負出場は、3期ぶり5回目です。五番勝負第1局は、4月8日(火)に神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われます。

(睡蓮)
 


図は15時15分頃の局面です。福間女流五冠は飛車を逃げず▲5三香と踏み込みました。△5七香成は▲5二香成△同銀▲同竜で攻め合う方針です。5二歩のバリケードを突破すれば、後手玉が寄せやすい形となります。


(福間女流五冠は攻め合いに踏み込んだ)

(胡桃)


図は14時25分頃の局面です。加藤女流四段が繰り出した△5七香はハッとするただ捨て。▲5七同飛と取られてしまいますが、△2四角が竜と飛車の両取りとなります。先手は飛車の対応が悩ましいです。


(加藤女流四段はただ捨ての勝負手を繰り出した)

(胡桃)

14時からYouTubeチャンネル「将棋情報局」にて大盤解説が始まりました。解説は吉池隆真四段、聞き手は小高佐季子女流初段です。初手から現局面までの進行を解説しています。

【オンライン大盤解説会|将棋情報局】
https://www.youtube.com/watch?v=Pr101oh5Fes

(胡桃)