[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

将棋情報局

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本局のレポートと挑戦者のインタビューは、今後発売予定の将棋世界5月号に掲載されます。お楽しみに。


(4月号は伊藤匠七段の特集。棋王戦五番勝負を戦っている)

(東京・将棋会館1階売店。バックナンバーをセール中)

(牛蒡)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本日の東京は快晴。予想最高気温は16度と暖かい一日になりそうです。鳩森八幡神社では梅の花が散り、早咲きの河津桜が満開を迎えていました。


(神社の拝殿)


(富士塚前の河津桜)


(牛蒡)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


今回は横歩取りになりました。北村女流二段は振り飛車党でしたが、最近は相居飛車も指しており、横歩取りは先後で1局ずつ経験があります。大島女流初段は後手番で過去に2局指したことがあります。
女流棋戦で横歩取りが指されるのは珍しく、昨年は1年間で5局でした。ただ、今年は本局を含めて2ヵ月ほどで5局目です。若手の居飛車党が増えてきたこともあり、今後は増えるかもしれません。
タイトル戦で横歩取りが指された直近の例としては、2015年4月の第8期マイナビ女子オープン五番勝負第1局、▲加藤桃子女王-△上田初美女流三段戦(肩書と段位は当時)があります。


(初手から▲2六歩△3四歩▲7六歩の出だしだった)

(牛蒡)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

両者の対戦は5回目。過去4局の結果は次の通り。
左側が先手。戦型はすべて対抗形で、北村女流二段の三間飛車、大島女流初段の居飛車。総手数は最短で135手、最長で153手、平均は144手と長期戦ばかりです。初手合いの段位は北村女流初段と大島女流1級でした。2戦目以降は女流二段と女流初段です。

2022年2月13日 大島●-○北村 第49期女流名人戦予選
2022年7月18日 北村○-●大島 第16期本棋戦予選
2023年10月26日 北村●-○大島 第6期清麗戦予選
2024年1月25日 大島○-●北村 第46期女流王将戦予選



(牛蒡)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

女流棋界では、西山朋佳女王(女流三冠)と福間香奈女流五冠の2強時代が続いています。加藤桃子女流四段と伊藤沙恵女流四段を加えた4人が近年の中心人物です。
今回は北村女流二段と大島女流初段のフレッシュな組み合わせになりました。本棋戦において上記の4人が絡まない挑戦者決定戦は、第8期(2015年3月)の上田初美女流三段-和田あき女流初段戦以来です。(全棋戦を通じては昨年8月、女流王将戦の挑戦者決定戦で香川愛生女流四段-渡部愛女流三段戦がありました)

北村女流二段は2015年9月、第37期霧島酒造杯女流王将戦で挑戦者決定戦の経験があります。挑戦者決定戦は当時以来2回目です。

大島女流初段はプロ入り3年目。今年度の勝率ランキングは1位。先日の第35期女流王位戦でリーグ優勝にあと一歩まで迫るなど活躍しています。全棋戦を通じて今回が初の挑戦者決定戦。挑戦権を獲得すると女流二段に昇段します。

どちらが勝ってもタイトル初挑戦となる「挑戦者決定戦」は2009年、第17期大山名人杯倉敷藤花戦の本田小百合女流二段-中村真梨花女流二段戦以来です。山根ことみ女流二段が2021年3月に第32期女流王位戦で挑戦を決めて以来、3年ぶりに新たなタイトル挑戦者が決まります。
(文中の段位は当時)



(牛蒡)