【里見女流四冠の談話】
 ――先手番となって、作戦についてはいかがでしたか。
「かなり迷ったところもありましたが、本譜は自然に進めたつもりではあります」

――▲４五歩（45手目）と仕掛けたあたりはいかがでしたか。
「別の変化もあるかなと思っていて、どちらがいいかわからなかったです」

――形勢がよくなったと思ったのはどのあたりですか。
「桂香を取って、馬でできて駒得になったので。そこで速い攻めがなければいいのかなと思っていました」

――第２局以降に向けての抱負をお願いします。
「次は先後が決まっているので、コンディションを整えて頑張りたいと思います」
 

【西山女王の談話】
――序盤の作戦についていかがでしたか。
「駒がぶつかってからは変化が多いので、一手一手考えながら指していました」

――△４六桂と反撃したあたりの手応えはいかがでしたか。
「よくない組み立てだったと思います」

――反省点のような部分はありますか。
「細かい部分で結論が出ないまま指していた部分があったので、そこがいけなかったのかなと思います」

――第２局に向けての意気込みをお願いします。
「少し日が空くので調整して挑みたいなと思います」

（八雲）

図は14時30分頃の局面。
現局面の駒割りは先手の金得。好調に攻めが続いていて、控室では先手勝勢と見られています。
 

（八雲）

図は14時頃の局面。
先手は金取りの△４六桂を放置して▲５九飛と回りました。△３八桂成なら▲５三歩成と攻め合って勝てるという読みのようです。この手が好手で「先手がはっきりよくなりましたね。▲５九飛が大好手です」と中川八段。形勢が大きく動きました。
 

（八雲）