感想戦は、小気味よいテンポでサバサバ行われ、50分ほどで終わりました。

対局終了直後対局室に入ると、香川女流１級が週刊将棋の記者のインタビューに答えいていました。その間、中村女流二段は紅潮した頬でジッと盤上を見つめていました。
香川女流１級も「こんなに難しい将棋を指したのは久しぶりです」と何度も言いながら、顔を紅潮させていました。

81手目の▲５二飛で、後手の香川女流１級が投了となりました。
終局時刻は16時３分。消費時間は中村２時間26分、香川２時間43分（チェスクロック使用）。
勝った中村女流二段は２回戦で石橋幸緒女流王位と対戦します。

15時35分頃の局面。▲６六角と中村女流二段が、▲７五角から▲８四角と角で歩を取りに行って攻めを狙っています。次の一手は、△４二角で、その先手の狙いを阻止。残り時間が中村女流二段が48分で１時間を切り、香川女流１級は25分で30分を切りました。

14時55分頃の局面。
香川女流１級の△７三金左を見て「えぇ！」と控え室に驚きの声が響きました。８五に先手の桂がいるので、単に取られてしまいます。その後▲７三同桂成△同銀と進みましたが、銀で取るのも独特な感覚ですね、と控え室。そして、先手十分だという声が聞こえます。