昼食休憩時も対局室で考え込んでいた長沢。
本局にかける意気込みが伝わってきた。

記録係の「再開です」の直後に▲４八角を着手した甲斐

甲斐の▲４八角に顎に手をあて読み耽る長沢

（吟）

△７二飛と長沢が飛車を寄って昼食休憩となった。
消費時間は甲斐55分、長沢１時間４分。
両対局者とも昼食の注文はなかった。
「居飛車の角の動きが注目ですね」と飯塚祐紀七段。

（吟）

甲斐の初手▲５六歩を腕組みをしてじっと見る長沢。気合の表情だ。
久津知子女流初段を破って２回戦進出を決めた。

しばし考えて２手目△８四歩を着手した長沢

ベスト４の最後の椅子を争う両者。本局の勝者は石橋幸緒女流四段（ＬＰＳＡ所属）
と対戦することが決まっている。中央は観戦記を担当する飯塚祐紀七段。週刊将棋
紙12月30日・１月６日合併号に掲載予定です。お楽しみに。

（吟）

挑戦者争いの本命とみられていた清水市代女流名人・女流王位・女流王将を
破って２回戦に駒を進めた甲斐。第１期では矢内理絵子女流名人（当時）と
女王の座を賭けて争った実力者だ。

と金が３枚出て甲斐の先手と決まった。甲斐の初手は▲５六歩だった。

（吟）

上座にて駒袋をあける長沢

下座にて駒を並べる甲斐

（吟）