[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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(美濃囲いに収まった熊倉女流初段の玉将。「香月(かげつ)」と駒師の名が刻まれている)

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(穴熊に潜った矢内女流四段の王将。「菱湖(りょうこ)書」と駒の書体が刻まれている)

(文)

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12時10分、図の局面で昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲熊倉1時間17分、△矢内52分。昼食の注文は両者ともになし。対局は13時より再開される。

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(文)

第4期 >> 本戦2回戦

戦いへ

2010.12.09

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図は熊倉女流初段が▲7五歩と桂頭を攻めた局面。△同歩は7四にスキができてしまい、危険。実戦は△8四飛▲5五歩△同歩▲同銀と進み、戦いに突入した。

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振り飛車は銀を進出させ、飛角が一気に働いてきた。熊倉女流初段好調のようだが、矢内女流四段も万全の迎撃態勢を築いている。特に6筋で一歩を持ち、桂を活用している点がポイントだ。現時点ではほとんど互角の勝負といってよいだろう。

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(文)

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東京・将棋会館の隣にある鳩森神社では、猫が日なたぼっこをしていた。今日は日差しが暖かく、日なたでじっとしていると暑さを感じるくらいだ。


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(文)

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図は11時頃の局面。熊倉女流初段は▲1五歩と1筋の位(くらい)をとった。将来の端攻めを見た大きな手だ。ただしその分中央で遅れをとることになり、バランスの取り方が問題になる。振り飛車の布陣で特徴的なのは、6六の銀。この銀は▲5五歩と突き、飛角両方と連携をとって後手陣に攻め入ることができる。攻め重視の配置なのだ。ただし、▲1五歩と突いた形では少し事情が異なる。というのも、やはり中央にかける手が遅れているため、▲5五歩から攻めた場合に損をする可能性があるからだ。したがって、▲1五歩と突いてある形では▲5七銀と引き、陣形を引き締めつつ角筋を通す指し方が一般的。
いっぽう後手の矢内女流四段は、△4二銀と引くチャンス。△4二銀~△3一銀右と固めた形は、松尾歩七段が公式戦で採用したことから「松尾流穴熊」と呼ばれる。一時期は「松尾流に組めれば勝率8割」と言われたほど、振り飛車に対して猛威を振るった。ここでは、その松尾流穴熊に組むチャンスが訪れているかもしれない。
ここ数手が本局の流れを決める岐路になりそうだ。

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(今朝の鳩森神社。色づいた銀杏が地面を覆っている)

(文)