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序盤早々に△３六歩と拠点を作った里見女流四冠。銀を積極的に繰り出していく、攻撃的な作戦です。
島井女流二段は居玉で模様を張りましたが、△６四歩が機敏な一手。
▲６四同歩には△５五銀と出るのが含みのある手（変化図１）。次に△６四銀から７五歩を目標にしたり、△６四飛と回ってさばきに行く手が出来そうです。
（紋蛇）
（中村太地六段と金井恒太五段が検討。６局行われているので継ぎ盤が目まぐるしく動いていく）
（本日の東京立会人の藤井猛九段）
（吟）
清水女流六段の棒銀に対して、貞升女流１級は矢倉模様で構えました。
△６四歩は、先手が仮に▲３六歩なら△７六歩▲同銀（▲同金）△７五歩と銀を取る手を狙っています。（変化図１）
しかし、先手から▲７五歩と取ると△同銀で△８六歩からの銀交換が受けにくく、後手の棒銀が成功してしまいます。（変化図２）
そこで貞升女流１級は手損になるものの金を引き、上記の狙いを受けました。
（紋蛇）
▲島井女流二段 －△里見女流四冠
先手向かい飛車－後手三間飛車
▲貞升女流１級－△清水女流六段
先手一手損角換わり
▲石橋女流四段－△中澤アマ
先手向かい飛車－後手引き角戦法
▲甲斐女流四段－△岩根女流二段
先手三間飛車－後手向かい飛車
▲鈴木女流二段－△中村女流二段
先手居飛車穴熊－後手四間飛車
▲熊倉女流初段－△西山奨励会２級
先手居飛車穴熊－後手ゴキゲン中飛車
（特別対局室は上座に里見女流四冠と清水女流六段が並ぶ）
（10時５分頃の大広間）
（吟）
振り駒の結果、歩が３枚出て鈴木女流二段の先手に決まった。振り飛車党の中村女流二段は四間に振る。鈴木女流二段は▲９九玉と居飛車穴熊に。
（穴熊に入り堅さで勝負の鈴木女流二段）
（オハコの四間飛車を用いた中村女流二段）
（吟）
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