■里見女流四冠

――　一局を振り返って感想をお願いします。

最初は押さえ込めそうな形だったんですが、昼食休憩の辺りが一番難しく、あまり自信はなかったです。△８七歩成（62手目）からと金が作れて、少し指せるかな、と思っていました。

――　勝ちを意識したのはどの辺りですか？

△４八金（94手目）～△５六歩（96手目）の辺りです。

――　２年連続のベスト４です。抱負をお願いします。

昨年の成績を超えられるように一生懸命がんばりたいと思います。

■西山１級

――　一局を振り返って、感想をお願いします。

▲９六角（69手目）と打った辺りは手応えがありました。その後、攻めがうまくつながらなくて、最後は切らされてしまいました。

（若葉）

（勝った里見女流四冠。女王挑戦まであと２勝）

（敗れた西山１級）

（本局は難解な中盤で、感想戦でも優劣不明の局面が並んだ。里見女流四冠が考え込んでしまう場面も）

（若葉）

勝った里見女流四冠は昨年の第５期に引き続き、２年連続の準決勝進出です。

15時を回り、後手勝勢がはっきりしてきました。駒割りは後手の金得。攻め駒も急所に利いています。里見女流四冠は時間を十分残しており、手つきも落ち着いています。棋士室では終局近しとみられています。

（通りに立てば）

（若葉）

時刻は間もなく15時になります。

図は先手が▲７三とと寄った局面。先手の攻めが重く、後手よしとみられています。

棋士室では午前中から研究会が続いています。学校が冬休みに入ったためか、学生の奨励会員も多く訪れています。

午後に入って、本局のスポンサーのお２人が棋士室を来訪されました。大石四段の解説を聞きながら、モニターを通して本局を観戦されています。

（棋士室のモニター前は観戦の定位置。普段は棋士や奨励会員たちが検討に使用している）

（研究会。若い奨励会員が多い）

（若葉）