[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

将棋情報局

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昼食休憩中、両対局者は早めに対局室に戻っていました。盤を挟む2人は険しい表情。まだ駒はぶつかっていませんが、部屋の静けさが緊張感を際立たせます。13時に屋敷九段が再開を告げると、西山女王はちらりと盤側に目をやってから盤上に手を伸ばしました。




(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


12時、西山女王が約4分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲大島女流二段1時間20分、△西山女王38分。対局は13時から再開されます。
昼食は両対局者とも「海鮮丼 和小箱ランチ」。大島女流二段は少なめと注文がありました。海鮮丼の具はマグロ、タイ、富士の介、穴子、イカ、甘エビ、イクラ。富士の介はキングサーモンとニジマスを交配した山梨県のブランド魚。出荷式が常磐ホテルで行われました。揚げ物、煮物、焼き物、切り干し大根、水菓子、吸い物がセットになっています。飲み物は西山女王がアイスレモンティー、大島女流二段がウーロン茶とオレンジジュースを注文しました。







(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対局場の常磐ホテルは1929年に創業しました。皇室御用達の格式ある「甲府の迎賓館」です。四季の移ろいが感じられる広大な庭園、「信玄の湯」として知られる名湯の湯村温泉、山梨の食材を使った旬の献立が楽しめます。愛棋家の山口瞳は常磐ホテルの庭園を愛し、特にたわわに実るカリンの生命力に惹かれたことから、「花梨の庭」と名づけていました。
常磐ホテルでは囲碁と将棋のタイトル戦が多く行われています。マイナビ女子オープンでは2018年の第11期で初めて対局場になり、今期で4期連続5回目の開催。西山女王はすべての対局で訪れ、なんと過去4戦全勝です。相性のいい対局場といえるでしょう。



(カリンの木。現在は花をつけている)

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加


後手番の西山女王が角道を開けた四間飛車に構え、角交換して向かい飛車に振り直しました。角交換振り飛車です。角を持ち合うため駒組みが難しくなりがちな戦型ですが、大島女流二段は早々に▲7七角(25手目)と自陣角を据えて手厚い布陣を目指しました。角のにらみで後手陣に圧力をかけていますが、角を手放した損も無視できません。屋敷九段は「打った角が働くかどうかですね」と話します。序盤のポイントについて、「お互いにどう駒組みをするか注目ですね。後手からは△2四歩▲同歩△同銀と動く筋があるので、先手はどう迎え撃つかを常に考える必要があります」と解説しました。

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

対局室の「九重」には大島女流二段、西山女王の順に入室しました。西山女王が駒箱を開けて駒を出し、それぞれ駒を並べていきます。定刻の10時になり、屋敷九段が開始を告げて対局が始まりました。




(盤側で見守る関係者。左から脇田菜々子女流初段、清水市代・日本将棋連盟常務理事、角竹輝紀・マイナビ出版代表取締役社長、屋敷伸之九段、山脇麻里・マイナビ社長室広告宣伝部部部長)


(文)