遊行寺には16時ごろに到着。関係者の顔合わせ、本堂での成功祈願、記念撮影、検分が行われました。
（小作正幸・マイナビ執行役員社長室長）
「西山女王と大島女流二段の対局を通じて、大盤解説会による将棋ファンや遊行寺さんのイベント広場での家族連れが多く楽しめるイベントになることを期待しています」
（佐竹康峰・日本将棋連盟常務理事）
「すばらしい環境で東京と空気の違う中で対局できることをうれしく思います。西山女王、大島女流二段が熱戦を繰り広げられることを楽しみにしています」
（角竹輝紀・マイナビ出版代表取締役社長）
「第１局や第２局と違いまして、いつの間にか夏を感じさせる天候です。明日からの第３局でアツい戦いを繰り広げられることを祈念しています」
（湯浅裕一・藤沢市観光協会会長）
「藤沢にようこそおいでくださいました。マイナビ女子オープンが藤沢で対局されるようになって今回で４年目になります。私が観光協会の会長を仰せつかってからになりますが、５月の注目の事業として定着しつつあります。対局室の静けさの中で手に汗握る対局なると思います」
（遊行七十五代 他阿一浄上人）
「藤沢は遊行寺の門前町として発展しました。観光協会をはじめ、さまざまなところが遊行寺を中心にイベントを開いています。一緒に街全体を活気あるものにしたいと思います。千思万考という言葉がありますが、将棋を千通りも何通りもあることをめぐり合わせて考えることは、とても私にはおぼつかない境地です」
（写真＝牛蒡、書き起こし＝銀杏）
西山朋佳女王に大島綾華女流二段が挑戦する第17期マイナビ女子オープン五番勝負。第１局、第２局と西山女王が連勝しました。第３局は2024年５月12日（日）に神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」で指されます。
対局開始は10時。持ち時間はチェスクロック式で各３時間。昼食休憩は12時から13時。立会人は阿久津主税八段、記録係は高野潤二段（飯塚祐紀八段門下）が務めます。現地の大盤解説は戸辺誠七段が担当。
本局の棋譜コメント銀杏、ブログは牛蒡が更新します。よろしくお願いします。
【主催＝株式会社マイナビ】
https://www.mynavi.jp/
【対局場＝時宗総本山 遊行寺】
http://www.jishu.or.jp/
【第３局棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/17/mynavi202405120101.html
（牛蒡）
■西山朋佳女王
――本局を振り返って。
西山 やってみたい将棋で一手一手考えながら指していたんですけど、途中▲５七金（51手目）をうっかりしちゃって、そこからはアヤを求めるような手が多くなったかと思います。▲５三歩（65手目）と垂らされたあたりは明確に自信がないかなと思いました。自信のない流れで終盤戦になって、△５一歩（90手目）と打ったあたりは紛れてきたかなと思いました。ちょっとずつ悪い将棋だったかなとは思います。
――勝ちを意識した局面は。
西山 最後、△７六桂（114手目）と打ったあたりは寄ってるかなと思いました。
――シリーズ２勝０敗となった。
西山 ２局とも判断に誤りがあり、緩手も多かったと思うので、日が空きますので、少しでも調整して第３局に臨めればと思います。
■大島綾華女流二段
――本局を振り返って。
大島 序盤の最初のほうは自信がなかったんですけど、中盤▲５三歩と打ったあたりはこちらがいいのかなと思っていました。△５一歩をちょっとうっかりして、▲同竜（91手目）以外の手が思いつかなくて、その前に何かすべきだったかなと思います。
――次局に向けての抱負を。
大島 反省点が多い将棋だったんですけど、日が空くのでしっかり準備して頑張りたいと思います。
（文）