▲５三金の打ち込みに、気づきにくい粘りがありました。△３三桂！▲５二金△８四歩です。


△８四歩は△８三玉からの逃げ道を作った意味で、金無双の秘技として知られています。しかし、その前にぼろッと金を取らせる△３三桂は読みの入った一手でした。▲４二飛成には△４五桂▲４四竜△２六角です。先手玉は後手玉をうまく寄せないと、引きずり出された玉が流れ弾に当たりそうで神経を使います。

（上田女流四段。優位を生かして押し切れるか）

（紋蛇）

上図は▲２二飛と打ち込んだところ。山根女流二段は△６四歩と突きました。▲同角なら△８八竜と角を取れますし、▲４四角は△４三香の切り返しがあります。しかし、▲５四歩でシビレれました。


△６五歩は▲４四角△４三香▲５三歩成△４四香▲４七歩で、５筋の処置ができずに崩壊します。実戦は△５四同歩としましたが、▲４四角△４三香▲５三銀で先手優勢になりました。


△４四香にやはり▲４七歩と受ければ、後手は５筋の受けがありません。先手はわかりやすく、終局は早そうです。

（山根女流二段は苦しい）

（紋蛇）

（対局再開直前の様子）

（再開後の一手は▲６五桂だった）

（山根女流二段は盤上をにらむ）

（紋蛇）

（昼食休憩時の歩月）

（現局面。すでに終盤戦である）

（上田女流四段の王将）

（山根女流二段の玉将）

（残り時間は山根女流二段のほうが多い）

（特製のマイナビ女子オープンのティーカップ）

（紋蛇）

12時、図の局面で上田女流四段が約13分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲上田１時間４分、△山根53分。昼食注文は、上田女流四段が「豚しゃぶ（ゴマ味噌だれ）弁当（ご飯少なめ）」（鳩やぐら）、山根女流二段が「肉豆腐（山椒・きのこ）弁当」（鳩やぐら）。対局は12時40分から再開されます。

（紋蛇）