盤上は38手目△４三金直まで進みました。香川女流三段が銀冠に組み上げ、持久戦模様になっています。
そして時刻は12時を回り、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見女流五冠59分、△香川女流三段１時間０分。対局は12時40分に再開します。

（夏芽）

両者の対戦成績は里見女流五冠７勝、香川女流三段２勝。タイトル戦は３度のシリーズ（すべて女流王将戦三番勝負）で対戦し、里見女流五冠の２勝１敗。マイナビ女子オープンでは今回が初の顔合わせです。

（夏芽）

（駒を並べる両対局者）

対局の先手、後手は記録係による「振り駒」で決まります。駒を並べ終えたあと、上位者（本局では里見女流五冠側）の歩を５枚取り、手の中でよく振り混ぜます。そして床に散らし、歩が多ければ上位者が先手、と金が多ければ下位者が先手になります（本局の棋譜コメントでは、里見女流五冠の「振り歩先」と表現しています）。

（記録係のよる振り駒）

（歩が４枚で、先手は里見女流五冠に決まった）

（夏芽）

（先に入室したのは里見女流五冠。９時51分だった）

（全冠制覇に向けて残すは女王のみ。その大事な初戦を迎えた）

（膝元に扇子を置く）

（しかし対局開始の10時を過ぎても対戦相手が到着しなかった）

（香川女流三段が姿を見せたのは10時２分だった）
※秒単位を繰り上げて香川女流三段の遅刻を３分として計算します。よって３倍の時間の「９分」が持ち時間から差し引かれます。

（夏芽）

戦型は里見女流五冠の三間飛車になりました。対する香川女流三段は右四間飛車に構え、左美濃に囲っています。

（夏芽）