[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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第11期 >> 本戦1回戦

新刊案内

2017.09.14

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棋士室に立ち寄った大石直嗣六段。本日、マイナビの新刊『1冊で全てわかる 角交換四間飛車 その狙いと対策』が全国の書店で発売されました。

【1冊で全てわかる 角交換四間飛車 その狙いと対策】
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=77438

(夏芽)

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63手目▲3五歩以下、△6八歩▲同飛△3五歩▲6四飛△同銀▲7一角△2六歩▲3八銀と進みました。

残り30分を切った里見女流五冠は、自身の飛車と相手の角を交換し、入手した角をすぐに敵陣に打ち込みました。▲7一角に対し、飛車が逃げると▲3五角成で攻防に働く馬ができます。また△6一歩や△6一飛打の受けには▲6三歩と打つ手が厳しいと言われています。


(棋士室では西川和宏六段と宮本五段が見解を述べている)

(夏芽)

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58手目△4五歩以下▲2四歩△1二銀▲4五銀△5五歩▲3五歩まで進みました。ここまでの消費時間は▲里見女流五冠2時間25分、△香川女流三段1時間51分です。

マイナビ女子オープンの持ち時間は各3時間で、「チェスクロック方式」を採用しています。チェスクロック方式は、1手に対する考慮時間を、そのまま秒単位まで消費時間として計測します。持ち時間3時間を使いきったあとは、記録係による秒読みで、1手60秒未満の着手になります。


(持ち時間を表示しているタブレット端末)

(夏芽)

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52手目△6四同角以下、▲2五歩△同歩▲7四歩△7五歩▲5五歩△4五歩と進みました。

途中▲2五歩では単に▲7四歩と取り込む手もありましたが、里見女流五冠は、より激しい攻め合いの順を選んでいます。ただし、2筋の突き捨ては先手陣のキズになる可能性もあり、棋士室では「リスクのある手」、「先手が苦心している印象」といった意見が上がっています。果たして▲2五歩△同歩の交換は、どちらにプラスに働くでしょうか。

(夏芽)

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香川女流三段が仕掛けて以降、局面は52手目△6四同角まで進みました。

棋士室で本局を観戦している稲葉陽八段は、現局面を見て「▲7四歩△9七角成▲同香△7八角に、一例は(1)▲6八飛△8七角成▲8五桂(参考図)です。後手はよほどうまく指さないと6三の銀が負担になるでしょう。先手は3八に金が締まっていないのが唯一の懸念で、例えば(1)の順は△6七歩▲同飛△7六馬のあとに△6七馬と飛車を取った手が4九の金に当たってきます。それが嫌ならば(2)▲6六飛など、先手が工夫しなければならないかもしれません」と見解を述べています。△6四同角までの消費時間は▲里見女流五冠1時間35分、△香川女流三段1時間26分です。

(夏芽)