[将棋]マイナビ女子オープンブログ|将棋情報局

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控室が慌ただしくなってきました。87手目▲6五桂から、加藤女王が後手玉を攻め立てています。厳しい一手を後手陣に突き刺していく先手。後手玉がみるみるうちに薄くなっていきます。「(後手玉は)もうもたないよ」と継ぎ盤を囲む勝又六段。一気呵成の攻めが決まって、いつの間にか先手が勝勢となっているようです。

(若葉)

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図は16時頃の局面。本日4回目の▲2六歩が打たれました。△同歩と取らせて、生まれた2五の空間に歩を狙いで、▲2五歩△1三角▲2六飛と角を追いながら飛車を好位置に戻すことができます。この▲2六歩がうまい手で、控室では後手ペースとみられていた局面が難解に、さらには先手ペースになったのではないかとみられています。ただ、優勢というにはまだまだ遠く、勝ち切るには一山も二山もありそうです。


(苦しそうな局面もあったが、中盤戦の折衝を経て加藤女王がペースを握った)

(若葉)

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中盤戦に入り、両者の指し手にも一手一手に力がこもります。盤上の温度と比例するように、控室も賑やかになってきました。午後に入って熊倉紫野女流初段、渡辺弥生女流初段、山田久美女流四段が相次いで訪問。本局の検討に加わります。


(モバイル中継を片手に口頭で検討をする渡辺女流初段(左)と山田女流四段(右))


(山田女流四段の差し入れ「あんどうなつ」。山梨県上野原市にある「菓子処 植松」の一品である)


(「あんが重い!」とお茶目な窪田六段。ドーナツには餡がたっぷり入っている)

(若葉)

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陣屋の客室は純和風。時代と歴史を感じさせる造りでありながら、宿泊客が過ごしやすいように工夫が施されています。歴史的な背景から屋内には鎧や兜、刀剣や矢のような武具が展示されていました。また、囲碁や将棋と関わりの深い旅館ということもあって、対局当時の写真や貴重な色紙も多数飾られていました。将棋ファンにはたまらない場所といえるでしょう。







(升田幸三実力制第四代名人の色紙「強がりが雪に転んで廻り見る」。有名な「陣屋事件」の1年後に陣屋に届けた、とされる)


(廊下には陣屋で行われた対局写真が多数掛けられている。右の写真は第57期名人戦第5局の佐藤康光名人-谷川浩司九段戦。いまから16年前の対局だ)

(若葉)

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15時、対局室におやつが運ばれました。両対局者に出されたのはフルーツの盛り合わせ。飲み物は加藤女王がしぼりたてグレープフルーツジュース、上田女流三段がホットティーでした。グレープフルーツジュースは朝食で食前の飲み物として出されたもので、おいしかったので加藤女王がリクエストしたそうです。


(おやつに出されたフルーツの盛り合わせ。写真奥は加藤女王のしぼりたてグレープフルーツジュース)


(上田女流三段の飲み物、ホットティー)

(若葉)