上田女流三段は金を取らずに、▲2一飛成と桂を取りました。図は▲2一飛成に△7六角と金取りでひもをつけたところ。上田女流三段は▲3九金とひねった受けを見せました。
4七銀の浮き駒ができますが、△4九角成を警戒したものと思われます。ここから△8三歩▲8六飛△6七角成▲8四歩△同歩▲同飛△6六馬と進みました。
3九金に狙いをつけた馬引きで、▲5四飛には△3七銀や△6五馬▲5七飛△6六銀があります。このまま3九金を逆用できれば後手が良くなりますが、はたして。
(紋蛇)
本局の模様は10月30日号の週刊将棋に掲載されます。そちらもあわせてご覧ください。
(紋蛇)
上田女流三段が金を目標にする指し回しを見せています。▲5四馬と飛車を取り、△同金▲3一飛(金取り)△7一金寄▲8四歩△同歩▲同飛と進めました。
5四金取りで飛車をさばきました。加藤女流王座、味よく受ける手はないと判断したのでしょうか。△2六歩と金取りを放置する勝負手を放っています。
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図は△5五同銀と取ったところ。上田女流三段は▲5三歩△同飛▲5四歩△同飛▲4五馬と両取りで切り返しました。
中継室では△6六銀▲5四馬が予想されていました。後手が駒損ですが、囲いは穴熊。先手は歩切れなので難しいのではないかと。しかし、加藤女流王座は驚きの順を見せます。△4七角成▲同銀△4四金!
馬取りで飛車にひもをつけました。しかし、ここに金を打って攻め駒不足にならないのでしょうか。上田女流三段としては後手の4四金が働かないように指したいところです。
(得意の穴熊を迎え撃つ上田女流三段。穴熊の強みがいきないようにしたい)
(紋蛇)
(対局再開前。ピンと張りつめた空気だった)
(腕組みをして考える)
(対局が再開され、加藤女流王座はすぐに着手した)
(上田女流三段は前傾姿勢に)
(紋蛇)