甲斐女流王位が▲８五桂と跳ねて飛車を自陣に利かすと、香川女流王将は△８四金（図）と打って攻め駒を責めた。飛車を逃げれば△８五金と桂を取って、急所の△６六桂が生じる。先ほどまでは先手陣に攻めかかっていたが、一転自陣へ駒を打つ視野の広さが光る。「この手はいい手です」と中座七段。
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香川女流王将が飛車を切って先手陣に迫る。局面は緊迫した終盤戦に突入した。後手からは△４九と～△５九ととわかりやすい攻めがあるが、その後の寄せの構図をどう描くか。先手は駒損は避けられなさそうだが、大駒を多く保持している。うまい攻めはないか。
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図は香川女流王将が△１八歩成▲同香と歩を成り捨てた局面。中座七段は「△１七歩▲同香△１八角は有力です。後手の攻めはつながっていますが、その瞬間歩切れなので怖いですね」と話す。互いに玉を囲わないままでの超急戦。少しでもバランスを崩せばあっという間に危険になる。バランス感覚が問われる終盤戦になりそうだ。
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香川女流王将は１筋を突き捨てて△１七歩（図）と垂らした。▲同香なら△１六歩▲同香△３六飛で香取りが受からない。権利になっていた端攻めを実行した形だが、成否は果たして。

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