13時17分、先手は▲２五歩と合わせて仕掛けていった。

一気に突破を狙うという訳ではなく、桂を手持ちにすることによって次の攻めを組み立てていく狙いだ。

後手はこの▲２五同桂を△同桂と取ると、▲同銀△２四歩▲同銀△同銀▲同飛と銀まで交換になってしまい、守りが相当弱体化してしまう。ここは△２四歩と受けるのが筋だ。

（記録係から「13時になりました」と対局再開が告げられたが、伊藤奨励会１級はすぐに着手せず考慮している）

（北尾女流二段は、早くから対局室に戻って考えていた。午前中から時間を使っているが、どのような策を練っているのだろうか。先行したいのはもちろんだが、３筋の歩が切れなかったりと、どのように攻めを繋いでいくのかが難しい状況でもある）

（再開直後、伊藤奨励会１級は前傾姿勢になって考えていた。）

（対局室）

【図】の局面で昼食休憩に入りました。

先手は、次に▲２五歩と合わせて右桂を捌こうとしています。

先手としては、守りにおいて重要な後手の桂と右桂を交換できれば大きな得と言えるでしょう。

午後の対局再開、後手がどう対応していくかが見どころとなりそうです。

（ここまでの消費時間は、▲北尾１時間28分、△伊藤42分。時間の使い方に、早くも大きな差が出ている）

（マイナビ女子オープンのマグカップ）

（北尾の着物は、藍色を基調にした薄い赤色の花柄模様）

（お互い角を手持ちにしているので、隙あらば角の打ち込みがある局面。どう動いていくか難しいところだが、北尾は▲４六銀と着手。次に▲３六銀～▲２五歩と攻めていく狙いだろうか）

（伊藤奨励会１級）

（北尾女流二段）

（▲２五歩△３四歩▲２五歩と、先手が後手の指し方を制限する立ち上がりから矢倉戦になった）

（20手目の局面から先手は飛車先の歩を切りに行った。先手が得をしているのは間違いないが、後手も手順に銀冠の堅陣を目指せている。ここから、どういった戦いになっていくか）