図は19時10分頃の局面。指し手が慌ただしく進んでいる。先手の端攻めに対し、後手は飛車を目標にして反撃した。ここから甲斐女流王位は▲９三桂成△同桂▲９四香と攻める。長谷川女流２級は冷静に△９二歩と受けた。伊藤四段は、形勢を「後手持ち」としている。
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対局開始からほどなく、甲斐女流王位は２歩を手持ちにしてポイントを稼いだ。そして▲９四歩△同歩▲９三歩（左図）で二の矢を継ぐ。対して長谷川女流２級は△同玉と強く応じ、先手の動きをとがめに出た。何事もなく△８二玉と戻れれば、歩をタダ取りできるというわけだ。このやり取りで得をしたのはどちらなのだろうか。持ち時間の短さもあってか、流れの急な将棋になった。早い段階で優劣が決まる可能性も高そうだ。
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指し直し局の持ち時間は１時間。互いに時間を惜しむようにパタパタと手が進んでいる。先手の甲斐女流王位が石田流を目指すと、長谷川女流２級は四間飛車で応戦。戦型は再び相振り飛車になった。