終局直後にインタビューが行われました。
3連勝のストレート防衛を果たした、上田初美女王。
【上田初美女王インタビュー】
――本局を振り返っていかがでしたか
苦しい将棋だったと思います。終盤の入口までずっと苦しいと思っていました。
――具体的には(59手目の)▲6五銀を打ったあたりでしょうか
その前から指し手がちょっとわからなくなっていました。(56手目の)△5四歩を突かれたときに何を指すのかわからなくなって。本譜の対応は苦しい気がしました。
――形勢がよくなったと感じたのはどのあたりでしょうか
後手の陣形が乱れ始めて、8二の銀がいなくなったところからは、難しくなったかなと思いました。
――勝ちを意識したのは?
銀を打った局面で詰めろがこちらにこないと思ったので、そのあたりでしょうか。わからなかったですが。
――シリーズを振り返っていかがでしょうか
序中盤で苦しくしてしまった将棋が多かったので、新たな課題として来年また頑張りたいと思います。
長谷川優貴女流二段は初めてのタイトル挑戦が終わった。
【長谷川優貴女流二段インタビュー】
――本局を振り返っていかがでしたか
最初は予定通りにいったのですが、途中ゴチャゴチャしてわからなくなって。最後は苦しいかなと思っていて、指し手もわかりませんでした。
――シリーズを振り返っていかがでしょうか
ずっと序盤が課題だったので、今回五番勝負で新しい戦法がいっぱいできたので、そこはよかったと思います。
【Twitter解説】
村中秀史六段>【一局の総括】長谷川さんが本局も猛追しましたが、上田さんが勝ちきりました。長谷川さんも終盤の強さを十分示しましたが、上田さんの落ち着いた丁寧な指し回しが上回りました。
(八雲)

両者1分将棋に入ってからおよそ30分の激闘もいよいよ大詰めを迎えています。
形勢は先手勝勢と言われています。
上田女王が初防衛に迫りました。
【Twitter解説】
村中秀史六段>【125手目】長谷川さんも追い込みましたが、先手が勝ちになったようです。少し後手の駒が足りません。
先手:上田初美女王
後手:長谷川優貴女流二段
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲6八玉 △8八角成
▲同 銀 △6二玉 ▲4八銀 △7二玉 ▲2五歩 △2二銀
▲7八玉 △3三銀 ▲7七銀 △8二玉 ▲5八金右 △9二香
▲3六歩 △9一玉 ▲4六歩 △8二銀 ▲4七銀 △2二飛
▲3七桂 △4四銀 ▲4五歩 △6四角 ▲3八飛 △3三銀
▲4八金 △5一金左 ▲2八飛 △6二金左 ▲8八玉 △7一金
▲7八金 △4四歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲4三角 △4五銀
▲2六飛 △4六歩 ▲5八銀 △3三桂 ▲4五桂 △同 桂
▲3四角成 △4七歩成 ▲同 金 △3七桂成 ▲4六歩 △4七成桂
▲同 銀 △5四歩 ▲3五歩 △7四歩 ▲6五銀 △3二飛
▲5六馬 △3五飛 ▲3六歩 △5五飛 ▲6六馬 △5三角
▲2九飛 △3三桂 ▲5五馬 △同 歩 ▲5一飛 △4八角
▲5八銀 △3七角成 ▲6六歩 △3六馬 ▲6七銀 △4七馬
▲3九飛 △3八歩 ▲4九飛 △5七馬 ▲5八歩 △3九歩成
▲5七歩 △4九と ▲7四銀 △8四金 ▲6五角 △6一飛
▲同飛成 △同金引 ▲4三飛 △6四歩 ▲8三銀成 △同 銀
▲同角成 △同 金 ▲5三飛成 △8二歩 ▲3三龍 △5六歩
▲同 歩 △4八飛 ▲2六角 △3七歩 ▲同 龍 △6九銀
▲4八龍 △同 と ▲6三桂 △6二金右 ▲3一飛 △5七角
▲7一桂成 △4九飛 ▲6八銀打 △7八銀成 ▲同 銀 △7一金
▲同飛成 △6一金打 ▲6二角成 △7一金 ▲同 馬
(八雲)