(終局直後、インタビューを受ける両対局者)
【石橋女流四段の終局直後の談話】
「休憩明けの▲3七桂(25手目)△5一飛に▲2五桂なら(先手が)少し良かったでし
ょうか。何かあるとは思っていたのですが実戦では逃してしまって...。(後手の5五銀
を)咎めに行ったはずなのに本譜(▲5九金右)の展開ではハッキリ変調でした。
(優勢を意識されたのは、の質問に)▲2五桂を逃してからはずっと自信がなかったです
。
(準決勝へ向けての抱負を尋ねられ)終わったばかりなので実感がないですが、一生懸命
指したいと思います」
【室谷女流1級の終局直後の談話】
「(一局を振り返って、の質問に)序盤に危険な道を選んでしまって自信がなかったです。
(中盤駒得してからは、の質問に)中盤は少しいいかなと思っていましたが、75手目▲5五銀と出られた局面では自信がなくなりました」
(八雲)
両者持ち時間を使い切って1分将棋の大熱戦が続いています。図の▲7八銀は好手と言われており、どちらが勝ちかわからないと控室の評判です。
(八雲)
控室では先手の85手目▲6五金と逃げたのが疑問手だったのでは、と言われています。▲5二歩と叩き△同飛なら、そこで▲6三歩と打てば本譜よりずっと厳しいとのこと。現局面は先手の指し手が相当に難しい局面との評判です。
90手目の局面で、残り時間は▲石橋17分、△室谷4分となっています。
(八雲)
中継室には櫛田陽一六段が来訪。
75手目▲5五銀が好手で後手の指し手が難しいと言われていました。室谷女流1級はそこで△6七銀成▲同金と踏み込んだ局面で考えています。櫛田六段はじっと△6五銀と引けば後手は優勢を維持できそう、と指摘していました。
「(上図の局面を見て)これは▲6一銀が残るから、ここでうまい手がないと大変です。△6六歩とたたくか、△1三桂か△6三桂でしょうか」(櫛田六段)
(八雲)