ここ数手、先手の攻めがとどこおってきたようで、後手が攻め、先手が受ける展開になりつつあります。図の▲５七角は持ち駒の角を打ったところ。特にこの手は、粘りにいった印象が強いです。
中継室に来訪した千葉幸生七段は、先手からは次に▲４八金と寄って、竜を取りに来られると嫌だと話します。後手としても、ゆっくりしてはいられないようです。
千葉七段「後手が勝ちやすそうではありますけど、まだ分かりません」

（岩根女流三段が攻勢）

（独楽）

図の局面で加藤桃女流三段が長考して、１時間以上あった時間差が縮まっています。30分以上の考慮は仕掛けの▲３五歩以来、２度目です。先手からは▲５二馬△同金▲４一飛成と駒損してでも攻めていく順があり、この順に踏み込むべきかどうか、時間を要する局面なのでしょう。
局面は終盤が近く、どちらも攻め駒をさばけて不満がないところです。

（加藤女流三段が長考）

（岩根女流三段は小刻みに時間を使ってきた。対照的な時間の使い方だ）

（独楽）

本日の東京・将棋会館と鳩森神社の様子です。

（鳩森神社の鳥居。天気は曇りだった）

（将棋堂）


（将棋会館）

（独楽）

敵陣に角を打ち合う展開になりました。先手の３二角は▲２三角成から桂香を取る狙い、後手の２七角は３六飛取りで、▲２六飛に△３六歩と打つ狙いです。一歩間違うとすぐに形勢を損ねてしまいます。激しい展開こそ、細やかな舵取りが求められます。

（△２七角と打った岩根女流三段。振り飛車らしくさばきたいところだろう）

（独楽）

本戦からは明治記念館「菓乃実の杜」がスイーツスポンサーとして、対局者にお菓子を提供しています。本日のスイーツは「パンプキンモンブラン」です。



「タルトとアーモンドの食感をアクセントに、かぼちゃのバタークリームで仕上げました。」（https://www.meijikinenkan.gr.jp/kanominomori/item/petitgateau.htmlより引用））

【菓乃実の杜】 https://www.meijikinenkan.gr.jp/kanominomori/

（独楽）