図の局面で西山女王が投了を告げました。終局時刻は16時45分。消費時間は、▲加藤桃2時間52分、△西山2時間51分。五番勝負第1局は加藤女流三段が先勝しました。第2局は4月16日(木)東京都渋谷区「将棋会館」で行われます(山梨県甲府市「常盤ホテル」を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため変更となりました)。
(八雲)
16時前、西山女王が粘っていますが、加藤桃女流三段は上部に強大な厚みを築き、後手陣に攻めかかりました。あとは決める手があるかどうか。手堅く指すなら▲9七歩もあります。
(康太)
戦いが進み、1図では中村修九段は先手優勢と見ていました。
2図は1図からさらに▲7五香△3七銀成▲同桂△6四角▲4一銀△3七角成と進んだところ。自然な手の応酬でしたが、「あれ?難しいね」と中村修九段。以下▲3二銀成には△7六角(参考図)が痛烈で、ここまで進めばはっきり後手よし。先手は▲3二銀成に代えて▲7六歩などの受けが示されていますが、それでは先手よしとはいえないようです。
(康太)