時刻は15時50分を過ぎました。図の▲９五角に５分使い、岩根女流三段の残り時間は６分弱に。対する伊藤女流二段は、45分ほど残しています。形勢はまだまだいい勝負のようです。

（岩根女流三段。時間切迫の中で難しい局面を乗りきれるか）

（睡蓮）

図は15時頃の局面。お互いに端から攻め合う将棋になっています。△１七桂打を見た中継室の田丸昇九段は、「壮絶ですね」と感嘆の声を上げました。

（迫力あるつなぎ桂で先手玉に迫った伊藤女流二段）

（睡蓮）

しばらくはじりじりした展開が続くかと思われましたが、△８二玉と上がった手に対して、岩根女流三段が14分の考慮で▲９四歩と動きました。以下△９四同歩▲９三歩（図）の局面で、伊藤女流二段が少し手を止めています。（１）△９三同香が無難ですが、強く（２）△９三同玉もあるのかもしれません。

（岩根女流三段）

（睡蓮）

図は14時頃の局面です。昼食休憩前に１筋から動いた後手の伊藤女流二段でしたが、再開後は１枚だけの持ち歩をじっと７三に打ち、ゆっくりした展開に誘導しました。△２五桂と跳ねても▲１六香とかわされたあとに▲２六歩があるので、後手から早く攻める順はなさそうです。一方、先手の岩根女流三段も、攻め駒がまだあまり前に出ていない形。しばらくは間合いを計り合うことになるでしょうか。

（伊藤女流二段）

（睡蓮）

マイナビ女子オープン本戦では、今期も明治記念館オリジナルスイーツブランド「菓乃実の杜」から対局者にスイーツが提供されています。本局では、お昼過ぎに「チョコレートケーキ」が出されました。

（記録席にはスポンサーパネルが置かれている）

【菓乃実の杜】
http://www.meijikinenkan.gr.jp/shopping/

（睡蓮）