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前記事の局面から38分の考慮で指された▲９七角に対し、伊藤女流二段がわずか２分で△１五歩（上図）と仕掛けていきました。時刻は11時44分。以下▲１五同歩△１七歩▲同香△４四角（下図）までぱたぱたと進んでいます。
（伊藤女流二段、素早く動く）
（睡蓮）
図は11時25分頃の局面。後手の伊藤女流二段は、飛車先を切って高飛車の形に構えました。次は△１五歩▲同歩△１六歩という動きを狙っていると思われます。△１六歩を▲同香と取れば△１五香で攻めの香をさばくことができ、放置すれば△１五飛で１筋を押さえられます。対して岩根女流三段は、ここで25分以上手を止めています。
（慎重に時間を使って構想を練る岩根女流三段）
（睡蓮）
（定刻通りに対局開始）
（岩根女流三段はまずチェスクロックが動いていることを確認し、10秒ほどで▲７六歩と指した）
（伊藤女流二段はすぐに△３四歩と応じる）
（岩根女流三段の３手目は▲７五歩。得意の三間飛車模様だ）
（睡蓮）
（９時50分過ぎ、岩根女流三段と伊藤女流二段がほぼ同時に姿を見せた）
（岩根忍女流三段）
（伊藤沙恵女流二段）
（岩根女流三段の振り歩先で行われた振り駒の結果は、歩が３枚。岩根女流三段の先手と決まった）
（睡蓮）