激闘のさなか現れた「アート」 名前のない囲いに名前をつけてみた|将棋情報局

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激闘のさなか現れた「アート」 名前のない囲いに名前をつけてみた

竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第2局で現れたニュータイプの囲い、名無しではあんまりなので勝手に名前をつけてみました。次いつこの囲いが現れるかは・・・わかりません。

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皆様こんにちは。

電車の中でオセロクエストをしていて下の局面(私が白で、手番です)を迎え、1分ほどフリーズしてしまった将棋情報局藤井です。

 

フリーズの理由は、お暇な時にでも考えてみてくださいね。

白番でどう打ちますか? まあ、どう打っても結末は変わらないのですが・・・泣

 

 

ここ1週間は、注目の対局が目白押しでしたね!

まず8/24(金)、ヒューリック杯棋聖戦 一次予選の藤井聡太七段―里見香奈女流五冠戦。持ち時間1時間のスプリントレース。中盤で苦しみ、里見女流より時間を使った藤井七段が逆転で勝利を収めました。

8/27(月)は、竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第2局の深浦康市九段―広瀬章人八段戦が行われ、200手超えの激戦を広瀬八段が制しました。

そして8/28(火)は、順位戦C級1組の青野照市九段―藤井聡太七段戦。藤井七段の的確な攻めが決まり、終盤は形勢に差がついていたようです。しかし青野九段は持ち時間をすべて使い切り、最後の最後まで指し続けました。格好良かったです。

 

これからの対局予定も豪華です。

本日8/29(水)から始まっている二日制の王位戦七番勝負第5局、菅井竜也王位―豊島将之棋聖戦、9/3(月)棋王戦 挑決トーナメントの菅井竜也王位―藤井聡太七段戦などなど・・・

翌9/4(火)には、東西イケメン対決とも言われている、中村太地王座と斎藤慎太郎七段による王座戦五番勝負が開幕!

観る将棋ファンの笑顔あふれるこの頃です。

 

 

竜王戦挑戦者決定戦は、本当に凄まじい戦いでした。

苦しい局面を必死に粘る広瀬八段、決めにゆく深浦九段。

両者残り時間が少なくなり、形勢は混沌・・・

結果は広瀬八段の勝利となりましたが、両者を讃えたくなるような将棋!

年度はまだ3分の1ほどしか経過していませんが、名局賞候補間違いなし、と言える1局でした。

 

終盤に現れた、先手・広瀬八段の玉型が、下図です。

 

 

数手後に現れたのが、これです。

 

 

こんな形、見たことありますか!?!?!?

これはまさに、激闘が作り出した「アート」と言えるでしょう!

 

・・・

ところで、この囲いは何という名前の囲いなんでしょうね・・・

名無しでしょうね。だって見たことないもん。

 

・・・ということで、せっかくですから激闘を記念して名前をつけてみました。

 

この形、金銀がひとつ飛びにきれいに並んでいる形が、なんとなくこれを連想させるんですよね。金と金、銀と銀という並びがひとつもないでしょう?

だから、これを思い出すのです。

 

 

はい、これが「かに囲い」です。そう言うんです。

玉を甲羅、金2枚をハサミに見立てて・・・などいろいろな説があるそうですが、個人的には図面にした部分がかにの甲羅っぽいからかな、なんて思っていました。6七歩を▲6六歩と突けばより甲羅っぽい。女性ファン獲得を狙って「ハート囲い」なんていう発想は・・・かに囲いという名前ができた時にはなかったのかも知れません。

 

さて、広瀬八段の作った囲いはこれの進化形ということで・・・

 

 

命名:ずわいがに囲い!

 

こちらはもっと進化形ということで・・・

 

 

命名:たかあしがに囲い!

 

大きく足を広げたかに囲いの最終進化形態!

 

どうでしょう。

もっといい名前を思いついた! という方は、ぜひ教えてください。

 

 

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著者

藤井草平(著者)