将棋情報局

羽生永世七冠ムック発売記念企画『あなたが選ぶ羽生善治の名局No.1』結果発表!

羽生永世七冠ムック発売記念企画『あなたが選ぶ羽生善治の名局No.1』には、たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

熱いコメントとともにこれぞと思う1局に票を投じていただきました結果、将棋情報局調べの「名局No.1」が決定いたしました!

 

では、さっそく第1位を発表させていただきます。

こちらです。

第1位 伝説は▲5二銀から始まった(21票)

1989年1月9日    第38回NHK杯準々決勝        対 加藤一二三

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歴代名人をなで斬りにしてNHK杯初優勝を決めた羽生の有名すぎる名手▲5二銀。一見手がかりがなさそうな後手玉を一撃で仕留める次の一手のような鮮烈な一手は、米長邦雄永世棋聖の名解説でよりその輝きを増した。

[投票者の声]
◎テレビで見ていて感動しました。(う~たんさん)
◎棒銀の大家、加藤九段に一切臆することなく棒銀をぶつけたという意味でも印象的な将棋。(士竜さん)
◎やはりスピード勝負で勝ちきったこと。5二銀以外では負けていたと思うからです。羽生さんの当然の一手が普通の当然の一手とは違うと強く感じた一局でした。(稲毛美幸さん)
◎このような綺麗な勝ち方にこそ、羽生将棋があらわれていると思うから。(受験生さん)
◎当時偶然見ていました。米長九段の驚きの声と共に、それから羽生ファンになりました。(穴澤孝さん)
◎まだ自分が小学生くらいだった当時、あまり将棋が詳しくなかったにも関わらずたまたまテレビで見かけたこの対局にはとても衝撃を受けました。▲5二銀の着手自体はもちろん、解説の米長先生の驚きぶり、まだ若かりし羽生五段の武士のような鋭いオーラなど、この対局を構成した全ての要素が印象的だったので、何十年も経った今でも鮮やかに記憶に残っています。(きふろぐさん)
◎将棋にそれほど詳しくなかった私でも羽生さんの5二銀は知ってるので。もちろん、未だにどこがどうすごいのかはわかりませんが、羽生さんといえば5二銀!(kirinさん)
◎米長永世棋聖の「おー、やった!」が強く記憶に残ってます(笑)(島袋拓人さん)
◎あの驚愕の一手を見たとき、将来の名人候補だと思いました。(矢野根善和さん)
◎リアルタイム視聴していましたが、30年近く経っても解説者・米長邦雄永世棋聖の驚いた声がよみがえるほどの衝撃は他にありません。名手▲5二銀の後に、一歩で敵の大駒2枚の利きを止めて端に閉じ込める痛快な一手もあって、記憶に残る一局です。(ひらしまさん)
◎羽生竜王を、知ったのがこの対局だった。予測もできない指手だった。(林太郎さん)
◎52銀も印象的ですが歴代名人と当たるトーナメント戦になった氏の強運と52銀で決めるという強運が次の時代の覇者になるということを将棋ファンに示した対局に思えたので。(角田昌弘さん)
◎私が中学生の頃からNHK杯をTV観戦を始めて,羽生先生の「5ニ銀打」の手の価値は中学生の私にはさっぱり分かりませんでした。ただ,解説の先生の驚嘆ぶりからこの手はとてつもなく素晴らしい手であることは伝わり,この一局で羽生先生が稀なる天才棋士であることが自ずと刷り込まれていきました。現在,中学生で棋士になられた方は5名いらっしゃいますが,私にとっての天才棋士は羽生先生ただお一人のみです。(さかごんさん)

▲5二銀、約30年前の手なのですが・・・強かったです! 手の知名度と申しましょうか、それが群を抜いているように思いました。

続いて第2位。

第2位 窮地を脱する中空の△6六銀(14票)

2012年10月3日   第60期王座戦第4局 千日手局   対 渡辺明

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2手目△3二飛戦法で幕を開けた本局のクライマックスは図。中空に打った△6六銀が詰めろ逃れの詰めろ。▲同歩と取らせることで▲6六桂と打つスペースをなくし、詰めろを解除するという奇跡的な手順に将棋ファンが沸いた。結果は千日手。指し直し局を制した羽生が王座奪還、王座通算20期の偉業を成し遂げた。

[投票者の声]
◎終盤の△6六銀も印象的だったが序中盤の濃密なねじり合いも記憶に強く残っています。(士竜さん)
◎驚愕の千日手逃れ。(山下 剛さん)
◎前年に20連覇を阻止された羽生二冠が翌年すぐに挑戦者としてリターンマッチに臨んだという背景も含めて、△6六銀に集約されたドラマチックさが比類ないから。(もりやんさん)
◎当時は71金くらいしかないかなどと平凡なことしか考えていなかったところに,全く読んでない66銀が飛んできて,やはり羽生さんは天才だということを再認識した一局だったから。(ごりざやさん)
◎観戦者全員の意表を突いたであろう後手番3二飛戦法に始まった最新の将棋が、もう見なくなった古い形に戻っていき、中終盤の激戦を経て最後はまさしく羽生マジックの△6六銀。羽生-渡辺戦というゴールデンカードだから生まれた奇跡と言うべき1局。(逆笛さん)
ネット中継で見ていて、あれだけハラハラドキドキした対局はなかった。終盤の6六銀もすごく記憶に残っています。(半平太さん)
◎人生で最も衝撃を受けた千日手局です。(沢田綱吉さん)
◎私は王座戦の6六銀から羽生将棋にのめり込んでいったのでまず1票。ニコ生の浦野先生の解説や中継blogや棋譜コメントなどから不思議な高揚感と感動を覚えました。当時の自分は将棋の手は全くわからなかったですが対局相手の渡辺先生の顔が赤くなり表情が変わったこと、1手で局面がガラリと変わったことで将棋の怖さと奥深さに触れた気がしました。そして羽生先生がどんな局面でも貪欲に最善手を追及するところに精神力の強さと勝ちへのこだわりを感じました。(HNなしさん)

第1位の▲5二銀に続いて、わたしたちアマチュアにもわかりやすい派手なインパクトを持つ銀の妙手がランクインしました。

第3位には、同率で2局が選ばれました。

第3位 善悪を超えた手順(9票)

2014年10月23日    第62期王座戦第5局        対 豊島将之

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俊英豊島八段を迎えた王座戦最終局。羽生優勢の時間が長く続くも、豊島挑戦者の強靭な粘りに手を焼く。図から鋭く踏み込んだ羽生は▲9一銀△同玉▲9三歩△8二玉▲9二歩成△同玉▲9四歩というトリッキーな手段で後手玉に迫る。局後に、▲9一銀に代えて▲9三銀が正着だったという結論が出たものの、「善悪を超えた手順」として将棋世界の名局プレイバック年度1位に輝いた。

[投票者の声]
◎横歩取りの序盤から居飛車対振り飛車の対抗形のような模様からスピード感満載の終盤に大興奮!(士竜さん)
◎終盤で見せた銀捨て、歩の手筋は衝撃的だった。(うさぎ大好きさん)
◎将棋仲間と観戦していたが、▲9一銀からの一連の組み立てはもはや何が起こっているのか理解不能。ただただあの手順に魅せられ、興奮し、あれは何だったのかと言い合うあの瞬間、確かに魔法がそこにあった。(逆笛さん)

第3位 一瞬の切れ味(9票)

2013年9月9日    第72期A級順位戦            対 三浦弘行

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飛金の両取りが決まってしばらくは先手が攻勢を取るかと思われた図から、羽生は誰もが思いもよらなかった寄せの構図を描く。△6九銀▲7九金に続き△8六飛!のただ捨て!▲同銀△4七馬と進めた局面は、数少ない攻め駒が先手玉の急所を刺していて、信じがたいことにすでに後手勝ちとなっている。

[投票者の声]
◎鋭い寄せ。(山下 剛さん)
◎当時、自分の高校の将棋部でかなり話題になった。両取逃げるべからずの極致。(うさぎ大好きさん)
◎飛車を切って馬を引く、それで勝ちになっていることに驚きました。(穴澤孝さん)
◎穏やかな野原に突然落ちた雷のような鮮烈さが強烈な印象の一局として忘れられません。(もりやんさん)
◎三浦先生の反撃が決まったかと思われたその瞬間、△8六飛一閃。飛車と歩を換え、しかも手を渡したかのような馬引きで攻めが決まっているのだから驚愕。(逆笛さんさん)
◎残業中にモバイル中継で見ていて、大駒をスパッと切る鋭さに驚き、芸術的な手順で寄せてしまったのに惚れ惚れしました。(HNなしさんさん)

 

その他のノミネート局、獲得票は以下の通りでした。

2006年12月15日 第65期A級順位戦 藤井猛戦 7票
1996年6月3日・4日 第54期名人戦第5局 森内俊之戦 6票
2014年5月20日・21日 第72期名人戦第4局 森内俊之戦 4票
2008年10月18日・19日 第21期竜王戦第1局 渡辺明戦 4票
1996年4月11日・12日 第54期名人戦第1局 森内俊之戦 4票
1993年10月20日・21日 第6期竜王戦第1局 佐藤康光戦 3票
1996年2月13日・14日 第45期王将戦第4局 谷川浩司戦 3票
2010年8月16日 第23期 竜王戦挑戦者決定戦第1局 久保利明戦 2票
2011年2月20日 第60回 NHK杯 佐藤康光戦 2票
2003年10月15日 第51期 王座戦第5局 渡辺明戦 1票
1994年6月6日・7日 第52期名人戦第6局 米長邦雄戦 1票
2013年10月8日 第61期 王座戦第4局 中村太地戦 1票
1999年1月27日・28日 第48期王将戦第3局 森下卓戦 1票

 

また、その他として以下の対局を挙げていただきました。

2017年10月20・21日 第30期竜王戦七番勝負第1局渡辺明戦(2票)

1988年10月4日 第47期順位戦C級1組 泉正樹戦(以下1票)
1994年11月8・9日 第7期竜王戦七番勝負第3局 佐藤康光戦
2007年10月3日 第55期王座戦五番勝負第3局 久保利明戦
2008年5月8・9日 第66期名人戦七番勝負第3局 森内俊之戦
2012年12月24日 第62回NHK杯 森内俊之戦
2014年4月8日・9日 第72期名人戦七番勝負第1局 森内俊之戦
2014年9月18日 第62期王座戦五番勝負第2局 豊島将之戦
2015年12月4日 第65期王将戦挑戦者決定リーグプレーオフ 久保利明戦
2016年10月4日 第64期王座戦五番勝負 第3局 糸谷哲郎戦
2017年11月23・24日 第30期竜王戦七番勝負第4局 渡辺明戦

アンケートにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました!


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