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【将棋入門 駒得を目指そう】損得の特殊な例

駒の並べ方や動かし方など将棋の基本的なルールを学び、玉1枚の「裸玉」を相手に実際に将棋を一局指してみました。ここからは少しレベルを上げて、実際の対局を有利に進めるためにはどうすれば良いかを考えてみましょう。

この節では、駒の損得に関する特殊な例をご覧いただきます。

第1図を見てください。

【第1図】

強力な大駒で攻め掛かってはいますが、相手の玉は金銀の城にがっちり守られた状態です。ここからどう指すのが良いでしょう。

正解は▲6一角成です。

【▲6一角成まで】

その後は△同銀▲同飛成と進みます。

【▲6一同飛成まで】

先手は価値の高い角を後手に渡してしまいました。でも、これで良いのです。

損をしたどころか、角1枚を捨てた代わりに持ち駒に金、銀の2枚を得て、さらに強固だった後手玉の城をあとかたもなく消したとなれば、先手がとてつもなく大きな得をしたといえるでしょう。

将棋の格言に「二枚替えなら歩ともせよ」というものがあります。これは、大駒(飛・角)を捨てても相手の小駒(金・銀・桂・香・歩)を2枚取れば得になる、という意味です。

※注意 実際に歩2枚と大駒の飛や角が交換になったら大駒を得たほうの大戦果ですし、この格言は当てはまらない場合も多々あります。

なお、第1図では飛のほうを先に捨てる▲6一飛成△同銀▲同角成も正解です。

【▲6一同角成まで】

第2図はどうでしょうか。

【第2図】

正解は▲8一飛成です。

【▲8一飛成まで】

△同玉と取られた時点では大きな損に見えますが、取ったばかりの金を▲8二金と打てば、なんと相手の玉は身動きが取れず(詰み)、先手の勝ちが決まります。

【△8一同玉まで】
【▲8二金まで】

この手順を格言で表せば「終盤は駒の損得より速度」です。

「どちらが先に相手の玉を詰ますか」という終盤戦では、時に駒損を気にせず攻め掛かることも必要になります。

特殊な例を2つ挙げました。第1図、第2図はほんの一例ですが、対局中は互いが手を進めるたびに駒の価値が変化していて、それが将棋の難しいところでもあります。

しかし、まずはこのStep4で覚えていただいた、「相手の駒をただで取る」「自分の弱い駒と相手の強い駒を交換する」ことを心掛けていただければと思います。


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