2014.08.28
先手中飛車対策ワンポイント講座~対菅井流▲8八飛~
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こんばんは。編集部の米澤です。
今日は月曜日の続きです。
まずはタイトルと著者の先生のご紹介から。
カバーと帯が形になりました。
カバーと帯が形になりました。
著者は小林裕士七段です。
最先端の変化をたくさん解説していただきました!
最先端の変化をたくさん解説していただきました!
先手中飛車対策満載の一冊なので、今日、どの変化を紹介するのか悩みました。
その中から「△5四歩・6四銀型」に対する「菅井流▲8八飛」という指し方と、その対策を簡単に紹介します。
△5四歩・6四銀型というのは、先手中飛車に対し、5筋の歩交換をがっちり受け止めて指す指し方です。
この局面が、まさに菅井流▲8八飛の形。
補足ですが、▲8八飛とせずに、▲5九飛と下段飛車に構える指し方も有力で、
こちらの解説も当然掲載しています。
菅井流の狙いは▲8六歩。
単純な攻めですが、正しく受けないと大変なことになります。
皆さんは後手を持ってどう受けますか?
よくある受け方は△7四歩と突く手です。
(△7三桂の受けを用意する一着です)
ところが、解説は省略しますが、実はこれがイマイチ。
本書の推奨は△4二銀。
さて、▲8六歩と突かれるとどうなるのか。
▲8六歩△同歩に▲同銀は△6五銀で居飛車良し。
▲8六歩△同歩▲同飛△同飛▲同銀△8七飛▲7七角(下図)に△3三角が好手。
これにて後手良しなのですが、あとの手順は省略…。
ちなみに、△3三角とせずに△8九飛成は▲1一角成から▲1二飛で一本取られます。
というわけで、第28図に戻ります。
この局面では、▲8六歩は成立しないため、先手は▲6六銀とします。
以下組み合って、想定されるのが下図。
これは先手からの仕掛けが難しく、後手不満ありません。
後手番なので千日手歓迎!
これでもう菅井流▲8八飛は怖くありません。
★結論
菅井流▲8八飛には、△7四歩ではなく△4二銀で受ける。
今日の紹介は以上です。
本当は居飛車が攻め勝つ変化を紹介するつもりだったのですが、▲8六歩周辺の攻防が面白くてついつい…。
今日はだいぶ省略しましたが、是非本を買って並べて欲しいです。
例えば、最初の△4二銀に代えて△7四歩とした場合の変化は省略しましたが、これも菅井五段の実戦譜がベースになっていたりと、面白い変化がいっぱい載っています。
発売は来月末予定です。
お楽しみに!
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