中座の横歩取り!▲6八玉型対策の一部をお見せします|将棋情報局

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中座の横歩取り!▲6八玉型対策の一部をお見せします

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 昨日、地元のある友達と3年ぶりに会ったのですが、お互いに微妙に太ってました。
その友達とは15年くらいの付き合いですが、体型の話になったのは初めての気がします…。
おはようございます、編集部の米澤です。

今日は10日ほど前に紹介した中座真七段の新刊「後手番で勝つ!中座の横歩取り」をもう少しお見せしちゃいます。
発売日は5月23日です!

新刊で中座七段が後手番横歩取りを系統化して解説!

この本の特徴はいくつかありますが、大ざっぱに言うと次の3つ。

・後手番視点の解説
・先手番の形に応じて、△7二銀型・△6二銀型・△2三銀型のどう使い分けるかを解説
・具体的な手順の解説は「攻め筋」でパターン化


おおよそこういう感じでしょうか。

今日は▲6八玉型に対する指し方をご紹介します。

前回も簡単に紹介しましたが、▲6八玉型には△7二銀型がベスト。
速攻で対応します。

▲6八玉型はさらに▲3八銀型▲4八銀型に大別されますが、今日は▲4八銀型の図面をご覧いただきましょう。



▲1六歩と突いた局面です。
▲1六歩の意味を補足しておくと、飛車の横利きが止めずに手堅く指そうという意図のようです。

飛車の横利きが止まれば△8六歩などの攻め筋がありますが、この場合は△7五歩▲同歩△7三銀と攻めるのが正解。

ちょっと手順は省略しますが、下図のような形に進めて、以下後手十分となります。



図では、7五銀を使って棒銀で攻めてよし!…ということはないのですが、
(先に▲5八玉と一路かわしているのが大きい)
7五銀は左辺への圧力として機能しており、後手はゆったりした展開になればどんどん形が良くなります。
先手が動いてきて角桂総交換となれば、△9四角!の筋が厳しいです。なるほど。

さて、少し形が代わって下図。



これ、最初に紹介した図面の▲1六歩▲5八玉に代えた局面です。
▲6八玉→▲5八玉で手損していますが、△7二銀~△7四歩に対応した一手ということで、最も多い先手の対策だとか。

この形でも△7三銀から攻めるのが急所の一着。
先ほども7五銀で盤面を制圧しにいくような指し方でしたが、この形でも考え方は一緒。
本書ではこのあと、2二の左銀も参加して2枚の銀で押さえ込む展開を紹介しています。

とりあえず、「▲6八玉・4八銀型には△7四歩から△7三銀~△6四銀で攻めるのが有効!」「7筋の歩を突き捨てるバージョンと突き捨てないバージョンがあるよ!」という2つを覚えていただければ、大体大丈夫です。
細かい手順は書籍にてということで…。

今回は似たような形の例を紹介しましたが、結構違う形でも、同じ攻め筋が適用できたりします。
本書は読み進めながら、こうした攻め筋を自然と身に付けることができるようになっていますので、後手番横歩取りに尻込みしがちだった方も、本書で勉強すれば指しこなせるようになるはずです。

ではでは、発売日をお楽しみに。

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