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名人戦ムック見所

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中 こんにちは。将棋世界の国沢です。
 
8月30日発売の名人戦ムック、見所は何といっても当時の臨場感そのままの対談、自戦記、観戦記などです。


例えば第6期名人戦の木村義雄名人×塚田正夫八段の対談(肩書はいずれも当時)。
木村が「僕の方がいい」と言えば、塚田も「私の方がいい」。
「僕は攻め切る自信がある」
「私も受け切る自信があります」
と激しい舌戦。シリーズ途中にもかかわらず、率直に見解をぶつけ合います。
 
 
第30期、升田の石田流シリーズとして名高いこの期は、第3局、あの名手△3五銀の将棋を升田九段の自戦記で取り上げています。

 
第31期、中原新名人が誕生した期では、米長八段ら棋士6人による対談。そこで大内九段は言います。「(中原の)自然流というのは、外観的、風貌的なイメージからきている。中原将棋は“我”がある」
中原先生といえば自然流ですが、大内先生の言葉には戦った者だから分かる実感がこもっています。
 

第51期、米長が49歳で名人になった期は、羽生竜王、田中寅八段、森下七段、佐藤康六段の豪華対談。
将棋を教えてほしい、と言った米長先生に対し、当時七段だった森下七段が言った「一緒に将棋をするには審査があります」は今なお語られる名言です。

 
第62期、永世名人が掛かった羽生の防衛戦を森内が止めた期は、米長先生の寄稿が絶品です。
「挑戦者の森内竜王。堅実であり秒読みでもあわてない。彼は残り一分の時、五十秒と読まれてから、一、二、三と秒を読まれ、あわてて手を盤上の空で浮かせて「あ、あ、あ」などというクセがある。しかしこれにだまされてはいけない。彼は全く動揺などしていないのである」
はその光景が目に浮かぶようで思わずニヤリとしてしまいます。

 
ほかにも、このムックのために新たに行った、中原十六世名人と河口七段の対談を収録。棋士名鑑、記録も充実した、盛りだくさんの一冊です。
 
(画像は、収録した将棋世界の表紙シリーズ)

































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