新刊案内「破壊力抜群!角道オープン向かい飛車 徹底ガイド」 ~▲8六歩からの逆襲~|将棋情報局

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新刊案内「破壊力抜群!角道オープン向かい飛車 徹底ガイド」 ~▲8六歩からの逆襲~

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皆さんこんにちは。先週末はTSUTAYAから映画を借りて見てた編集部の藤原です。
 
今回紹介する本はこちら。
 
 
 
田中悠一五段著「破壊力抜群!角道オープン向かい飛車 徹底ガイド」です。
角道オープン向かい飛車と言われてもピンとこないという人もいるかもしれませんが、その名の通り角道を開けたまま向かい飛車に振る戦法です。「久保&菅井の振り飛車研究」や本日中継されている橋本八段対行方八段との対戦でも採用されていました。
 
この戦法の大きな特徴は「序盤から角交換を恐れない非常に積極的な戦法(まえがきより)」です。今日はこの戦法の狙いについて簡単に説明します。
 
 
後手が△6二銀と上がったところ。プロの実戦などでは△3四歩が多いですが、この手も自然な手に見えます。対して普通に▲6八銀もありますが、先手はこの瞬間を狙って仕掛けます。

 
上図から▲8六歩△同 歩▲同 角
 


8六~3一までラインが通っている今が仕掛け時。▲8六同角に△同飛▲同飛△9五角と王手飛車を掛ける変化もありますが、これも先手が良くなる順が本書で説明されています。後手は仕方なく△8五歩と打ってきますが、以下▲7七角△6四歩▲4八玉△4二玉と進んで下の図に。歩を打っていったん収まったように見えますが、ここでまた先手にチャンスが訪れています。
 
 
図から▲6六角が機敏な一着。
 
 
 
 
 
△6五歩と突かれると悪いようですが、▲7五角と出た手が王手になるのがミソ。△4二玉と上がったときに▲6六角とした理由がここにあります。以下は▲8四歩と垂らす手が実現して先手優勢になります。
 
今回は狙い筋を紹介するため簡単にうまくいく手順を紹介しましたが、この▲8六歩からの逆襲の筋はこの後もよく出てきます。隙あらば積極的に動くこの戦法をマスターしてぜひ得意戦法を増やしていただければと思います。発売は2月の後半を予定しております。お楽しみに。
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