藤井竜王が奪取へ王手をかけるか 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負|将棋情報局

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藤井竜王が奪取へ王手をかけるか 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負

前例でも藤井優位

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渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦中の将棋のタイトル戦、第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(主催、毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社)七番勝負第3局が1月29・30日(土・日)に栃木県大田原市の「ホテル花月」で行われます。手番は決まっており、藤井竜王の先手番です。今期王将戦七番勝負はここまで、挑戦者の藤井竜王が2連勝しています。

■大熱戦を制して先勝、1日目から優位に立って完勝

第1局は相掛かり。戦いが始まってから長きにわたって力のこもったねじり合いが続いた大熱戦となりました。渡辺王将優勢の終盤戦となりましたが、藤井竜王も決め手を与えず踏みとどまり、お互い一分将棋になってから渡辺王将が玉を早逃げした手の効果が薄く逆転、藤井竜王が初戦を制しました。

第2局は先手番の渡辺王将がどんな作戦を用意するかが注目されました。渡辺王将の選択は角換わり早繰り銀。お互いに薄い玉形で華々しく戦う激しい戦型です。1日目の仕掛け直後の藤井竜王の利かしに対して、渡辺王将が自然に応じた手が敗着とされました。本格的な戦いが起こる前に勝負どころを迎える、現代将棋の怖さを感じる結果でした。

■驚異的な戦績

藤井竜王の強さについては今更言うまでもありませんが、タイトル戦での高勝率は驚異的です。過去に3度あった七番勝負のうち、4勝0敗が2回、4勝1敗が1回というのは圧巻というしかありません。しかもいずれも王将戦と同じく、持ち時間8時間の2日制です。そして王将戦の歴史を振り返ってみると、挑戦者が2連勝スタートを決めたのは15回の例がありますが、そのうち14期で奪取に成功しています。前例から見ても藤井竜王の優位は動かないと言えますが、何と言っても渡辺王将は将棋界史上初となった、七番勝負における「3連敗後の4連勝」を実現してタイトルを防衛した経験があります。まずはこの第3局で反撃の狼煙を上げたいところです。

(王将位奪取に向けて視界良好の藤井 写真は第71期ALSOK杯王将戦第2局のもの 提供:日本将棋連盟)

相崎修司(将棋情報局)

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