渡辺王将の反撃なるか、第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局は22日対局開始|将棋情報局

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渡辺王将の反撃なるか、第71期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局は22日対局開始

渡辺の作戦と藤井の対応に注目

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渡辺明王将に藤井聡太竜王が挑戦中の将棋のタイトル戦、第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(主催、毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社)七番勝負第2局が1月22・23日(土・日)に大阪府高槻市の「山水館」で行われます。手番は決まっており、渡辺王将の先手番です。今期王将戦七番勝負は挑戦者の藤井竜王が先勝して始まりました。

第1局は相掛かりとなり、最後までどちらが勝つかわからない白熱した勝負が展開されました。先後を入れ替えた本局が、どのような戦型になるかが注目です。後手番時の藤井竜王が2手目に飛車先を突くのはまず間違いないところだと思われますが、これは相手のどのような戦型でも受けて立つという意思表示とも言われます。となるとまずは渡辺王将の初手が何かということに。角道を開けるのであれば角換わりか矢倉、飛車先を突くのであれば相掛かりか角換わりに進む可能性が高いでしょう。作戦家の渡辺王将が、手番が事前に決まっている本局にどのような作戦を用意してくるのでしょうか。

■第2局の相性抜群の渡辺王将

前局の舞台である掛川城ではこれまで無敗だった渡辺王将、その舞台で藤井竜王が土をつけたことに注目が集まりました。実は王将戦第2局における渡辺王将の勝率も高いのです。これまで5勝1敗で、しかもそのうちの5局が後手番でした。今期は第62期以来、久々に第2局で先手番を指すことになります。優位とされている先手番で巻き返しがなるでしょうか。

対する藤井竜王は直前の対局で敗れたことで久しぶりに年度勝率が8割を切りました。昨年の王位戦七番勝負第1局で豊島将之竜王(当時)に敗れて以来です。この時は直後の対局を勝ってすぐに8割へ戻しましたが、今回はどうでしょうか。前人未到の5年連続勝率8割超えを達成するには、ここから年度末までの対局を1局も落とせないくらいの結果が必要とされそうです。タイトル戦を交えてそのような結果を出すのは不可能事と考えるのが普通ですが、それを実現してきたのが藤井竜王でもあります。渡辺王将が用意しているであろう作戦に対してどのような対応を見せてくれるのでしょうか。

得意の先手番で渡辺王将の巻き返しなるか(写真は第79期名人戦第3局のもの 提供:日本将棋連盟)

相崎修司(将棋情報局)

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