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深夜に及ぶ227手の大激闘を制した菅井竜也八段 3勝3敗の指し分けで年越し 第79期A級順位戦6回戦

敗れた糸谷哲郎八段も3勝3敗の成績に

第79期A級順位戦(主催:毎日新聞社・朝日新聞社)の6回戦、▲菅井竜也八段-△糸谷哲郎八段戦が12月22日に関西将棋会館で行われました。共に関西所属で早見え早指しの棋士の対決は、両者一分将棋になる大激戦となり、23日の1時4分、227手で菅井八段が勝利を収めました。

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本局は先手の菅井八段の角道を閉じた中飛車穴熊対、後手の糸谷八段の左美濃という戦型になりました。盤上中央で戦いが始まると、両者駒を取り合う激しい展開のまま終盤に突入しました。

両者相手の囲いの守り駒をはがしては自陣に投入するを繰り返していきます。菅井玉は穴熊にこもったまま顔を出しません。一方の糸谷玉は中段に飛び出しつつも、金銀を周りにまとってなかなか寄らない形です。

やがて手数は200手を超えました。玉の周りに駒を打ち付け、絶対に詰まない形を築いた菅井八段が、竜を切って満を持して糸谷玉を寄せにいきました。糸谷八段は抵抗を続けたものの、最後は即詰みに打ち取られて無念の投了となりました。

手数は227手、終局時刻は日付が変わった1時4分でした。結局、菅井玉は穴熊に囲った後は1九から動くことはありませんでした。穴熊の懐の深さが光った一局と言えそうです。

本局に勝利した菅井八段は、成績を3勝3敗のタイに戻して年越しとなりました。今期からA級に参戦している菅井八段の順位は9位と悪く、本局に敗れていると降級圏内に入ってしまうところでした。

一方、敗れた糸谷八段も3勝3敗の成績に。4勝1敗で首位の斎藤慎太郎八段はまだ6回戦を消化していないとは言え、星2つの差が付いてしましました。挑戦権争いからは1歩後退です。

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指し分けの成績で新年を迎えることができた菅井八段


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