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豊島将之竜王VS藤井聡太二冠 リーグ序盤、山場の一局は相掛かりの戦型に

勝ち星伸ばすか豊島竜王、踏み止まるか藤井二冠。過去の対戦成績は豊島竜王の5連勝

渡辺明王将(名人・棋王)への挑戦権を争う、第70期王将戦挑戦者決定リーグ(主催:スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社)の2回戦、▲豊島将之竜王-△藤井聡太二冠戦が10月5日に関西将棋会館で行われています。リーグ成績が1勝0敗の豊島竜王と0勝1敗の藤井二冠との対決。リーグの今後を占う大一番です。

豊島竜王の初戦は木村一基九段戦でした。相掛かりの将棋で、後手番ながら積極的に動いていった豊島竜王が快勝。幸先のいいスタートを切っています。

藤井二冠はリーグの開幕戦に登場。羽生善治九段との一戦の戦型は横歩取り。激しい終盤の切り合いを制したのは、藤井玉を華麗な即詰みに討ち取った羽生九段でした。

豊島竜王と藤井二冠の過去の対戦成績は、豊島竜王の5勝0敗。非公式戦の新人王戦記念対局では藤井二冠が勝利したものの、公式戦では豊島竜王が全勝しています。藤井二冠の通算成績は191勝37敗(未放映のテレビ対局除く)。敗戦の実に1/7程度が豊島竜王に喫したものということになります。

本局の戦型は相掛かりになりました。藤井二冠は相手の横歩を取りに行く作戦を採ります。歩得は果たしたものの、飛車を定位置である8筋に戻すために手を費やすことになりました。その間に豊島竜王は陣形の整備を着々と進めました。先手の手得が生きるか、それとも後手の歩得の実利が生きるかという展開になっています。

昼休に入った時点での消費時間は、豊島竜王が9分、藤井二冠が1時間29分です。序盤から惜しみなく持ち時間を投入するのが藤井二冠のスタイル。一方の豊島竜王は序盤はバンバン飛ばし、勝負所でドカンと持ち時間を使うスタイルです。本局でもすでに1時間以上藤井二冠が持ち時間を消費しています。

持ち時間4時間の王将リーグは、夕方から夜にかけて終局する見込みです。藤井二冠は2敗目を喫すると挑戦権争いからほぼ脱落となってしまうだけに、負けられない戦いです。豊島竜王としても強力なライバルである藤井二冠をここで蹴落としたいところ。どちらにとっても重要な一戦の進行を見守りましょう。

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大注目のタイトルホルダー同士の一戦。左が藤井二冠(提供:日本将棋連盟)


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