第61期王位リーグが佳境に 藤井聡太七段はあと3勝で挑戦権獲得|将棋情報局

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第61期王位リーグが佳境に 藤井聡太七段はあと3勝で挑戦権獲得

紅組は永瀬二冠、白組は菅井七段と藤井七段が先頭に

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木村一基王位への挑戦権を懸けた将棋の第61期王位戦挑戦者決定リーグは、折り返し地点を過ぎて挑戦権に向けての熾烈な争いが続いています。

王位リーグはシード者+予選を勝ち抜いた12人が参加するリーグ戦です。紅白6人ずつ・5局の総当りリーグが行われ、紅組・白組の優勝者が挑戦者決定戦を行い、勝者が木村一基王位への挑戦権を獲得します。

紅組は、永瀬拓矢二冠が3勝0敗で一歩リード。これを3勝1敗の豊島将之竜王・名人と2勝1敗の佐々木大地五段が追う展開です。しかし豊島名人も佐々木五段もすでに永瀬二冠との対局が済んでいるため、自ら永瀬二冠を引きずり下ろすことはできません。自らが勝って永瀬二冠が敗れるのを待つ、という状況です。

一方白組は菅井竜也七段と藤井聡太七段の2人がいずれも3勝0敗とリーグを牽引しており、それを羽生善治九段が2勝1敗で追う展開。次節行われる菅井七段と藤井七段の直接対決が、リーグの行方を大きく方向づける大一番となります。

今回の王位リーグの藤井七段の戦いぶりを振り返ります。初戦の羽生九段戦は2月18日に行われ、角換わりの難しい戦いから終盤、藤井七段が一瞬の切れ味を見せて快勝。第2戦の上村亘五段戦は3月20日に行われ、長く難しい局面が続いていましたが、最終盤に突き放して勝利。そして2連勝で迎えた3月24日の稲葉八段との対戦は大きな話題を呼びました。稲葉八段の研究通りの展開になり、局面も時間も劣勢。観戦するプロ棋士もさすがに逆転は難しいという空気の中、稲葉八段のわずかなミスを的確に捕らえて逆転の糸を手繰り寄せ、一気に長手数の即詰みに討ち取りました。A級棋士を相手にこの逆転勝ちは衝撃を呼びました。藤井七段はここからリーグ戦の残る2局を勝ち、その後の挑戦者決定戦に勝てば文句なしで挑戦決定となります。

トップ棋士がしのぎを削る王位リーグはいよいよクライマックス。これからの戦いにますます目が離せません。

初タイトル挑戦の壁を超えられるか

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