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英春流 かまいたち戦法ってなぁに? 必殺19手定跡 驚異の破壊力

アマ棋界のレジェンドが放つ新刊をご紹介

こんにちは。焼き牡蠣より生牡蠣派の編集部島田です。

久しぶりに登場しました。そして久しぶりに新刊案内したいと思います。今日ご紹介いたしますのは11月発売の新刊「英春流 かまいたち&カメレオン戦法」です。



まず、「英春」「かまいたち」「カメレオン」という3つの単語がすべてわからないというあなた。ご説明しましょう。

「英春」とは伝説のアマ強豪、鈴木英春さんのことです。奨励会を三段で退会後、数々のアマタイトルを獲得、平成元年には、アマタイトルホルダー6人による総当たりのグランドチャンピオン戦で全勝優勝と、アマ棋界の頂点に立ったお方です。

「かまいたち」はそのアマタイトル獲得の原動力となった鈴木英春さんの得意戦法です。
「カメレオン」は鈴木英春さんがプロに挑戦するために開発した新戦法のことです。

はい。ここまで大丈夫ですか?大丈夫ですね。

今日は本書の中から「かまいたち」の「必殺19手定跡」をご紹介します。なんと19手で先手が必勝になるという素晴らしい指し方です。そんなうまくいくわけないやないか!と思うじゃないですか。だまされたと思って読んでください。初手から説明していきます。

初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲4八銀


※盤面は「将棋神 やねうら王」で作成

初手は▲7六歩とごく普通の手。ですが、△3四歩に3手目で早くも▲4八銀!と変化します。飛車先を突かないのが英春スタイルです。

△8四歩 ▲5六歩 △8五歩 ▲5七銀



後手は自然に飛車先をずんずん伸ばしてきますが、先手は相手の手を見ていないかのように▲5六歩~▲5七銀! えっ?飛車先突かれますけどいいんですか?

△8六歩



ほーら、突かれちゃった。

・・・でもいいんです!これが英春流なんです!!

▲8六同歩 △同 飛 ▲2二角成 △同 銀 ▲7七角!!



飛車先の歩交換に▲2二角成~▲7七角が先手用意の切り返しでした。ゴキゲン中飛車の登場によって今でこそ、この角打ちは広く世に知られるようになりましたが、当時はそのナレッジは共有されておらず、面白いようにこの返し技が決まったそうです(今でもこの順に飛び込んでくる人が一定数いそう)。

△8九飛成 ▲2二角成 △3三角 ▲2一馬 △9九角成 ▲5五桂


まで、19手にて先手必勝。

後手は勢い△8九飛成と突っ込んできましたが、▲2二角成~▲2一馬と駒得して最後の▲5五桂(あちょーー!)が絵に描いたような味よし道夫。もしくはトップロープからのシャイニングウィザード。これで1一の香取りも約束されて先手に負けのない形になりました。

今回は技が決まる順を紹介しましたが、ポイントとしては、

(1)早めに▲5六歩~▲5七銀の形を作る
(2)飛車先の歩交換は受けない

ということです。▲5六歩~▲5七銀の形が意外に安定していて、後手の早めの飛車先交換は恐くないのです。

じゃあ、後手が飛車先の歩交換を保留して駒組みしてきた場合はどうなるの?ということになるわけですが、そのときは・・・。

・・・・・・。申し訳ございません。ガッツが足りません。続きは書籍でご確認ください。

今回はかまいたち&カメレオン戦法のうち、かまいたちのごく一部しか紹介できませんでしたが、鈴木英春さんも書いている通り、かまいたちとカメレオン戦法は総合戦法です。つまり、これだけ覚えれば相手のすべての戦法に対抗できるという素晴らしい作戦なのです。

本書にはその指し方が実戦を題材にさまざま紹介されています。
ぜひみなさんもかまいたちとカメレオン戦法をマスターして相手を翻弄してください。
 
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