藤井七段ら10棋士が2―0に 順位戦C級1組|将棋情報局

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藤井七段ら10棋士が2―0に 順位戦C級1組

藤井七段、異例の午前決着で2勝0敗一番乗り

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7月2日、第78期順位戦C級1組2回戦の全18局が東西の将棋会館で行われました。

本クラスは6月に開幕。参加する36棋士がおおよそ月1局のペースで抽選により選ばれた10棋士と対戦し、成績上位2人が来期B級2組へ昇級となります。

注目の藤井聡太七段は堀口一史座七段と対局、持ち時間各6時間の順位戦では珍しい午前の決着で制し、今期成績を2勝0敗としました。対局が日をまたいで行われる、いわゆる「夜戦」に突入することも珍しくない順位戦。この日の対局中、ぶっちぎりで最も早い終局となりました。

相手の堀口七段は1996年四段昇段、プロデビュー。2002年、全棋士参加棋戦の第20回朝日オープン将棋選手権で決勝五番勝負に進出し、杉本昌隆六段(現八段)を3―1で破り優勝を飾っています。ほか、新人王戦、NHK杯戦、銀河戦で準優勝、順位戦では最高クラスA級のひとつ手前、B級1組に6期在籍するなどの実績を持つ強豪棋士です。

しかし、2013年度、体調理由により7月の対局を最後に年度内いっぱい休場。2014年度に復帰するも、その後の成績は奮わぬものとなっています。特に、この対藤井戦のように早い終局が多い点が気掛かりなところです。四段昇段を決めた1995年度後期、第18回奨励会三段リーグの最終日。恒例となっている奨励会幹事と昇段者による祝勝会を「やめていく人もいる、苦労を続ける人もいる中、自分ひとり喜ぶわけにはいきませんから」(※週刊将棋1996年3月13日号に寄せたコメントより)という理由で辞退し、その後トップクラス級の活躍を見せた堀口七段の復調を願うファンも多いことと思います。

3回戦の相手は藤井七段が金井恒太六段、堀口七段が高橋道雄九段です。

2回戦までを終えて、2勝0敗の棋士は以下の10人となりました。(※カッコ内は今期順位)

藤井 聡太七段(3)
青嶋 未来五段(6)
宮本 広志五段(7)
佐々木勇気七段(14)
小林 裕士七段(24)
島   朗九段(25)
安用寺孝功六段(27)
及川 拓馬六段(32)
佐藤 和俊六段(33)
石井健太郎五段(34)

今年5月、全日本チェス選手権で優勝した青嶋五段や、初代竜王・島九段などが名を連ねています。前期C級2組からの昇級を果たした本クラス初参戦組、及川六段、佐藤六段、石井五段はそろって2戦無敗です。

3回戦全18局は8月6日に行われる予定です。

好順位の藤井七段。今期は頭ハネの懸念は薄く、完全に自分自身との戦いになりそうだ

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