藤井七段、鈴木九段が勝ち上がる 竜王戦決勝トーナメント|将棋情報局

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藤井七段、鈴木九段が勝ち上がる 竜王戦決勝トーナメント

必見! 久保―藤井戦 & 永瀬―鈴木戦!

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広瀬章人竜王への挑戦権を争う第32期竜王戦決勝トーナメントが進行中です。

6月28日に行われた4組優勝・藤井聡太七段―5組優勝・近藤誠也六段戦は藤井七段、7月1日に行われた3組優勝・鈴木大介九段―2組2位・橋本崇載八段戦は鈴木九段が勝利を収めています。

藤井七段―近藤六段戦は近藤六段の先手で、序盤から互いに角を手持ちにして戦う「角換わり」の戦型へと進みました。近藤六段が攻め駒側の香を上がり、その下に飛車を潜り込ませて端を狙う趣向を見せ、飛車を成り込み龍を作りましたが、藤井七段はまず龍を自陣から追いやり、相手玉頭からの殺到を見せます。近藤六段は受け切りを目指しましたが、駒を前に出る強気の受けが裏目に出て失敗。藤井七段が鋭い攻めでそのまま近藤陣を攻略して勝利を得ました。

藤井七段の次の相手はタイトル通算獲得7期、関西の先輩で振り飛車のスペシャリスト、1組5位・久保利明九段。これまでの公式戦での対戦成績は久保九段1勝、藤井七段0勝となっています。藤井七段は今期ランキング戦4組決勝で、同じく公式戦で勝ったことのなかった関西の先輩、振り飛車のスペシャリスト、タイトル獲得経験のある菅井竜也七段を破っていますが、久保九段戦との一戦はどうなるでしょうか。対局は7月5日に行われます。

鈴木九段―橋本八段戦は先手・鈴木九段が三間飛車を採用。居飛車で対抗した橋本八段は振り飛車の美濃囲いと同等の堅さを誇る「左美濃」を築きました。鈴木九段が軽く歩を突っ掛けて戦いが起こり、互いに攻めたり受けたり「力比べ」の中盤となり、終盤まで難しい形勢が続きましたが、最終盤、橋本八段が見せたわずかな緩みを見逃さなかった鈴木九段が華麗な寄せを決めて勝負を制しました。

鈴木九段の次の相手は永瀬拓矢叡王。両者は永瀬叡王が新鋭時代、鈴木九段に教えを請うていた間柄で、「将棋世界2016年7月号」に掲載のインタビューで永瀬叡王(※当時六段)は、「自分の意識としては、私の棋士人生は鈴木先生(大介八段)に頂いたものだと思っています(中略)鈴木先生に受けた恩は数えきれません。」とコメントしています。親交深い両者の一局は必見。これまでの公式戦での対戦成績は永瀬叡王1勝、鈴木九段0勝です。

おまけ 「将棋世界2016年7月号」 努力に終わりはない/インタビュー 永瀬拓矢六段

広瀬竜王への挑戦権を獲得するのは誰? 第32期竜王戦決勝トーナメント

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