新刊『藤井聡太の鬼手』が爆発的ヒット! 内容を一部公開します|将棋情報局

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新刊『藤井聡太の鬼手』が爆発的ヒット! 内容を一部公開します

5月23日に発売された新刊『藤井聡太の鬼手』が驚異的なセールスを記録しています。発売前に増刷が決定、そして5/24時点で、Amazon総合ランキング(すべての書籍が対象)で100位台と、いずれも将棋書籍としては異例の動きを示しています。
将棋情報局では、数ある藤井聡太の名手の中から、編集部員が特に驚いたものをちょっとずつ紹介したいと思います。まずはこの将棋。

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問題



大橋は三段リーグでともに四段昇段を決めた同期。藤井に隠れる形となってしまっているが1年目から高勝率をあげ、 2年目には2つの若手棋戦で優勝を飾っている。初手合いは角換わりとなり、 藤井が大苦戦に陥った。図の△1六歩で角の逃げ場がなくなったが、藤井は驚きの一手で窮地を脱したのである。
(先後逆)






 

解答

【正解】▲2六角



先手が絶体絶命のようだが、▲2六角(解答図)と出たのが、逆転を呼んだ驚きの一着だった。以下△同香でタダなのだが、それには▲2五桂(参考図)と空いたスペースに打つことができる。次いで△2一桂と打つよりないが、▲4六香と銀を取れば逆転模様である。



実戦は角を取らずに△5六銀と攻め合いに出たが、▲2五歩が△同香に▲1五角を用意した手筋。本譜は▲2五歩に△5七銀左成▲5六銀△同馬▲2四歩と進んで逆転した。
ここまで有利な将棋を着実に勝ってきた藤井だったが、苦しい局面で初めて見せた”鬼手”は逆転力の高さを見せることとなった。

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