将棋情報局

豊島新名人誕生 群雄割拠の時代に自らとどめ

名人含む三冠保持で棋界序列1位へ

佐藤天彦名人に豊島将之二冠が挑戦する第77期名人戦七番勝負第4局が5月16、17日の両日、福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われ、豊島二冠が勝ってシリーズ成績を4―0とし、名人のタイトルを獲得しました。同時に3つのタイトルを保持するのは升田幸三、大山康晴、中原誠、米長邦雄、谷川浩司、羽生善治、森内俊之、渡辺明(※敬称略)に次ぎ9人目の快挙です。

20歳当時、2010年度の第67期王将戦七番勝負でのタイトル戦登場を始め、挑戦すること4回、なかなか初戴冠に結びつかなかった豊島名人が初めてタイトルに手が届いたのが昨年度2018年度、6月から7月にかけて行われた第89期棋聖戦五番勝負。羽生棋聖(※当時)を3―2で破ってタイトルを獲得したことで、棋界は8大タイトルを8人が1つずつ保持する群雄割拠の様相を呈しました。

しかし、この状況を作った張本人豊島棋聖(当時)は、棋聖戦五番勝負と並行して行われていた第59期王位戦七番勝負も制して「王位」も獲得、あっという間に二冠保持者になるとともに、短かった群雄割拠の時代に自らピリオドを打ったのです。

一方で、棋王のみを保持していた渡辺棋王が第68期王将戦七番勝負を制し、こちらも二冠を保持。そしてこの名人戦で豊島二冠が名人初戴冠を果たし三冠となったことで、8人いたタイトルホルダーはものの1年も経たないうちに5人となりました。これからは、広瀬章人竜王、永瀬拓矢叡王、斎藤慎太郎王座も豊島名人に続けとばかりに複数冠を狙ってくることでしょうから、ますます少なくなる可能性も考えられます。

来たる6月4日、楽しみなシリーズが始まります。兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われる第90期棋聖戦五番勝負第1局。豊島棋聖(三冠)に渡辺明二冠が挑戦する、現在の最強を決すると言っても過言ではない五番勝負です。三冠を持つのはどちらになるのか。これまでの両者の対戦成績は豊島名人の5勝、渡辺二冠の12勝と意外な差がついていますが、果たして?


豊島名人はタイトルに届かなかった日々が嘘のようなタイトル戦3連勝!


将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者