里見 女流名人戦10連覇を達成!|将棋情報局

将棋情報局

里見 女流名人戦10連覇を達成!

林葉直子さんの記録に並ぶ

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中

里見香奈女流名人に伊藤沙恵女流二段が挑戦する第45期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負第4局が2月18日、東京都渋谷区「将棋会館」で行われ、里見女流名人が勝ってシリーズ成績を3―1とし防衛を決めました。

里見女流名人はこれで同棋戦10連覇を達成。女流棋戦における10連覇は1990(平成2)年度に林葉直子さん(元女流棋士、現在は日本将棋連盟を退会)が女流王将戦で達成して以来2例目となります。

里見女流名人はタイトル戦初登場となった2008年度の倉敷藤花戦で清水市代倉敷藤花を破り初タイトルを獲得し、翌2009年度に防衛。その期に女流名人位戦(※現在の女流名人戦)でまたも清水市代女流名人を破って初の女流名人位を獲得しました。当時は17歳。初々しい制服姿と「里見 女流名人位獲得 17歳女子高生夢叶う」の文字が週刊将棋の終面を飾りました。第一人者清水と高校生の組み合わせとあって注目度が高く、最終戦となった五番勝負第3局の終局後には30社近い報道陣で対局室が埋め尽くされたそうです。

 


里見の女流名人位初戴冠を報じた週刊将棋2010年2月17日号

 

里見女流名人はその後も獲得タイトル数を増やし続け、2013年度には自身初の五冠王、女流の永世称号である「クイーン」も女流名人、女流王将、倉敷藤花と3つを獲得し、清水に代わって第一人者の地位を確たるものにしました。

女流棋戦で戦う一方、2011年度には男性棋士と同資格のプロ四段を目指し1級で奨励会に編入、三段まで進みました。2017年度に年齢制限により退会という挫折も味わいましたが、退会後に女流棋士代表として出場した一般棋戦では男性棋士と15局指し7勝8敗と堂々たる戦いぶりを見せています。

現在「女流名人」「女流王座」「倉敷藤花」「女流王将」の4つのタイトルを持つ里見女流名人。女流タイトルは他にマイナビ女子オープンの「女王」と、「女流王位」、今期新設され予選が始まったばかりのヒューリック杯清麗戦を制した女流棋士に与えられる「清麗」がありますが、うち今期はマイナビ女子オープンで挑戦者決定戦進出を決め、女流王位戦の挑戦者決定リーグ紅組(※紅組と白組の優勝者で挑戦者決定戦が行われます)でも全5戦中3戦を終えて唯一の全勝者となっていて、史上初の女流六冠が完全に視野に入っている状態です。

成長を止めない第一人者。ここから先どこまで勝ち続けるのか、非常に興味深いところです。

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中
将棋情報局では、お得なキャンペーンや新着コンテンツの情報をお届けしています。

著者